本間です。
つい先日、思いもよらない大師匠がBROSENTにご来店致しました。
今の日本のシューケアを作り上げた云わばシューケアの神「安富好雄(やすとみ よしお) 氏」です。
嬉しかったのでブログを書かせて頂きます!
是非ご覧ください。
靴をお手入れする方法・・・今ではクリーナーを使ったり、乳化性クリームを使ったり
馬毛ブラシ、豚毛ブラシを使い分けたり、クリーニング(水洗い)したり・・・
靴のお手入れ関係のお仕事をされてる方は勿論の事、一般的な靴好きの方が行うスタンダードなお手入れ方法です。
安富氏はこのスタンダードを50年以上の月日をかけて作ってくれた立役者です。
シューシャイン➾靴を光らせる じゃダメなんだ。
シューケア ➾ 肌のスキンケアと同じ様に靴(革)をお手入れする事が大切なんだ。
常々、仰ってました。
靴のお手入れ(シューケア)を肌のお手入れ(スキンケア)に例えた事でより身近にさせてくれたのも
安富氏です。
・「靴を水洗いする(クリーニング)」を日本で初めて世の中に唱えた方です。
・水性クリーナー(ステインリムーバー)を日本で初めて世の中に唱えた方です。
・デリケートクリームの素晴らしさを初めて日本に唱えた方です。
・靴のお手入れ勉強会を日本で初めて開催した方です。
・油性ワックスよりも乳化性クリームの大切さを日本で初めて唱えた方です
その他、今「靴のお手入れ」のスタンダードになっている事の殆どが安富氏が発信し定着した事です。
私も30年前の前職場入社当時から「安富イズム」を叩き込まれ現在に至ります。
そんな、安富氏と前職の退社依頼 大よそ10年振りにお会い出来ました。
ご到着するなり、「これ靴染めてるの?染料だけで?手間は掛かるけどそれが一番良いよね」と。
そこからがマシンガントークスタートです。
今現在もアパレルメーカーや企業に向けて「レザーメンテナンス講習会」の講師を務めてたり
現役でバリバリと活動されてました。
折角なので神様に「ご質問」
本間「水とか溶剤で中々抜けない油染みとかって何か方法無いですか?」
安富氏「お肉とか調味料とかのシミって事?」
本間「はい。その系のシミ抜きです。」
安富氏「簡単だよ。肉の油とか調味料とかは皮脂が原因なんだよ。」
本間「皮脂ですか?」
安富氏「皮脂はタンパク質だからそれを分解する事ですぐ落ちるよ」
本間「タンパク質を分解・・・??」
安富氏「そう。タンパク質。〇〇使えばすぐ分解して取れるよ」
と、科学の勉強をしている気分になりましたが(笑)
確かに納得です。そのアプローチ方法は思いつきませんでした・・・
まさか皮脂汚れ系には〇〇が効果的だとは・・・
その「〇〇」とは?
残念!安富氏の企業秘密との事なので言えません(笑)
ただ、「〇〇」とはシューケア用品では無く日常生活の中に有るものでした(;^_^A
何事も過去の経験や失敗、成功、新しい知識や発見、記憶を駆使しながら
常に「どうすれば上手く改善できるのか」を考える事が大切なんだよ。
と言う事を今回、1時間少しの時間の中で改めて教わりました。
自分自身で、前よりは技術も知識も上がっていると思ってましたが・・・
まだまだ私程度では足元にも及ばない事を痛感です。
また、息詰まったら相談させて頂きます。
自分の為に素敵な時間を過ごさせて頂きました。
まだまだ大師匠で宜しくお願い致しますm(__)m