こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。
本日は『シリコンは革に悪いのか?』についてのご質問にお答えします。
さて本日の質問はこちら。
『シリコンの使った靴磨き道具や革用防水スプレーなどが市場にはありますが、シリコンは革に悪いという話もよく聞きます。実際のところはどうなのでしょうか?』
よく聞く話ですね。
ところで、私も初めて知ったんですが『シリコン』と『シリコーン』って別物だそうです。
前者はケイ素のことです。
岩石や土壌の主成分として自然界に存在し、地球上で酸素に次いで多く存在するそうです。
つまり個体ですね。
一方後者はケイ素樹脂のことで、シリコン=ケイ素を含む有機化合物の総称で、自然界には存在しません。
油状、ゴム状、樹脂状などの物理的形状のものがあり、潤滑油、接着剤、シーラント、コーティング材などさまざまな用途に使われています。
と言うことは。。。靴磨き道具などに含まれていることがあるものは正確には『シリコーン』なのでは。。。
話が逸れました。
『シリコーン』は安価な靴磨き道具や液体クリーム、一部の防水スプレーなんかに入っています。
この『シリコーン』には素材同士がくっつく性質があり、表面に膜を張った状態になります。
表面はサラッとした仕上がりになり、そのせいで光沢が出ます。
また膜を張ることで水を弾くようになります。
『なんだ!いいことだらけじゃないか!』
ところがどっこいそうでもありません。
先ほど膜を張ると書きましたが、これが厄介なんです。
この膜が結構強固で、リムーバーなどの汚れ落しではまず取れません。
アセトンなどの有機溶剤にも耐性があるので除去は至難の業です。
そのせいで乳化性クリームに含まれる水分・油分(栄養剤)が入っていかなくなるんです。
水分・油分(栄養剤)が浸透しなくなると言うことは革がだんだん乾燥していくと言うことです。
そしてひび割れなどの原因と繋がります。
手軽に拭くだけで光沢が出ちゃったりするので、ついつい楽でやってしまう方もいらっしゃると思いますが。。。
この手の牛革の靴には使わない方が良いと思います。
ですが100%使えない奴、と言うことでもありません。
例えば。。。
クロコなどの爬虫類や。。。
パテント=エナメルなどの靴の場合、そもそも初めからコーティングがされちゃっているので、使っても問題ありません。
その為これらの革に使用する専用のお手入れ道具にはシリコーンオイルなどが含まれている場合が多いです。
またシリコーンオイル配合の防水スプレーは。。。
傘や水場での作業用具など栄養補給が不要なもの等、見た目はともかく「とにかく強力な防水(撥水)」を求める場合は高い効果が期待できます。
※シリコーン膜の原因で色褪せ等が起こる可能性が有ります。キレイな柄や色を維持したい場合は「フッ素系防水スプレー」のご使用をお勧めします。
皮革製品や衣類全般には通気性を損なわずに撥水効果が得られる「フッ素系防水スプレー」のご使用をおススメします。
と言うことで本日の答えは。。。
『シリコーンは一般的な牛革の靴には向きませんが、素材によっては高い効果を得られるよ』
でした。
如何でしょうか?
靴に関するお悩みや疑問がありましたらお気軽に『ブロセント知恵袋』までお送りください!!
ではでは。。。
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