こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。
本日は『カーフとスエードの耐久性』についてのご質問にお答えします。
さて本日の質問はこちら。
『カーフなどの表革を使用している革はどうしても使用し続けると、クラックが発生するものだと認識しておりますが、スエードはお手入れを続けた場合、どのくらいの長さまで綺麗に使用し続けることができるのでしょうか？』
なかなか難しい質問です。
スエードの品質や色などによって変わってくると思いますが、基本的にはカーフとそれほど変わらないと思います。
細かく見ていきましょう。
『耐久性』と『堅牢性』で比較してみましょう。
『耐久性』は現状の状態をどれだけ長く保てるか、『堅牢性』はどれだけ丈夫か、と言う基準です。
まずは『堅牢性』から見ていきましょう。
カーフの場合銀面と言われる表面が削れない限り多少の傷はクリームなどで補正可能です。
一方のスエードは擦れたりすると剥げたりします。
そうなると元に戻すのは不可能です。
『堅牢性』に関してはカーフの方に分がありそうです。
では『耐久性』はどうでしょう？
ご質問は『スエードはお手入れを続けた場合、どのくらいの長さまで綺麗に使用し続けることができるのでしょうか？』ですから、『耐久性』のことですよね。
これ本間君とも話したんですが、二人とも『どちらも大差ないんじゃないか』と言う結論に達しました。
ただこれにはいくつかの条件がありまして。。。
スエードは濃い色であること。
濃い色のスエードは使用していく内に白っぽくなったりしますが、補色剤があるのでそれで直せます。
明るい色だとゴムなどで擦ったりすると黒い汚れが付いたりします。
そうすると元に戻すのが結構大変、または出来ません。
もう一つが品質が良いスエードであること。
安いスエードは使用している内に毛羽が荒れてどうしようもない感じになってきます。
やはり良い物は良いのです。
ただ一概には言えないんですよね～。。。
例えば。。。
明るい色のカーフと濃い色のスエードだとスエードの方が現状を長く保てる可能性が高いですし。。。
ですので本日の答えは。。。
『条件にもよりますが、濃い色のスエードであればカーフと変わらない位の期間綺麗な状態を保てる可能性があります』
と言う感じ如何でしたでしょうか？
ではでは。。。
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