こんにちは、BROSENT（ブロセント）の清水です。
私前職は売上や在庫の管理、マネージングや店舗開発など様々な仕事をやっておりましたが、自称！メインの仕事はバイイングや商品企画でした。
それを20年ほどやっておりましたおかげか全盛期は200足以上の靴を所有しておりました。（恐ろしくて数えたことはありません。。。）
現在でも100足弱は残っております。
そこで連載として特に思い出に残っている靴を皆様にご紹介しようと思います。
私の仕事ですから、靴好きの方が期待する靴業界の裏話を怒られない程度に盛込んでいこうと思います。
本日は『みんな大好きイギリスの≪Crockett&Jones（クロケット＆ジョーンズ）≫です。
是非最後までお付き合いください。
≪Crockett&Jones（クロケット＆ジョーンズ）≫のハンドグレードコレクションってご存知の方も多いと思います。
337と言うラストを使ったキャップトゥ≪Audley（オードリー）≫とかが有名ですよね。
このモデル当初は私たちの企画、別注だったため≪Audley（オードリー）≫と言うモデル名すらありませんでした。
因みにこのモデル品番は『9447』（あ、今は『29447』になったのかな？）って言うんですが、初回は正式な品番すらなく『J9520』と言う仮番で生産されました。
初回発注は20足弱だったんですが、日本のどこかに残っているかもしれません。
もし持ってたら超激レアアイテムです！！（笑）
ところで皆さん、ハンドグレードコレクションって≪Audley（オードリー）≫辺りが最初じゃないってことご存知ですか？
実はその前に元祖があったんです！！
それが本日ご紹介するこちら！！
元祖ハンドグレードコレクションの一つで。。。
『8739』≪Whitehall（ホワイトホール）≫と言うモデルです。
『330』と言うラストを使用しています。
こちらのコレクションは全て手書きで記載されていました。
こちらの方が高級感があって私は好きです。
このコレクションが出た当時私は新宿の某百貨店に販売員として派遣されていました。
因みにまだ20代の頃です。。。(;^_^A
当時私が勤めていた会社はまだまだ小さく、派遣時に上司から『販売員と営業を兼ねてくれ』と言われていたくらいでした。
その頃売場にイギリス靴と言えば≪Church's（チャーチ）≫、≪Edward Green（エドワードグリーン）≫、≪John Lobb（ジョンロブ）≫と私たちの会社から卸していた≪Lotus（ロータス）≫しかありませんでした。
そこでバイヤーさんに『うちの直営店でやってる≪Crockett&Jones（クロケット＆ジョーンズ）≫をやりませんか？』と営業して始めていただきました。
そして登場したばかりだったハンドグレードコレクションを展開の中に入れてもらったのです。
いや～！売れなかった！！(T_T)/
当時はまだイギリス製の高級靴なんてごく一部のマニアの方にしか興味持ってもらえなかったんですね。
スタンダードコレクションが4万円台で、≪Edward Green（エドワードグリーン）≫だって6～7万程度でした。
そこに持って来て良く分からない靴が5万円台となると。。。売れる訳ないですよね。。。
お陰様で私の黒歴史の一つになってしまいました。。。(-_-;)
とは言え靴としてはかなり良い物です。
シルエットは超クラシックなラウンドトゥ。
当時としては最新のラストなんですが、今履くと締まりが悪く感じてしまうのは致し方なしです。
現在でも某靴屋さんの上級ラインとして使用されていますね。
実は私このコレクションもう1足持ってまして。。。
プレーントゥダービー、俗に『Vフロント』と呼ばれるデザインです。（そんな言葉当時は誰も知りませんでしたが。。。）
こちらは≪Sherwood（シャーウッド）≫と言うモデルです。
キャップトゥより当時はこっちの方を結構履いていた記憶があります。
今や大人気の≪Crockett&Jones（クロケット＆ジョーンズ）≫ですが、かつては苦戦して販売していた歴史があったんですね～！(T_T)
と言う訳で本日は以上です。
楽しんでいただけましたでしょうか？
ではでは。。。
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