こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
何とも謎かけめいた本日のブログタイトル。
本日は超マニアックな『幻の皮革』と呼ばれるロシアンカーフのお話です。
上のブログ内でも書きましたが、BROSENTには大学の教授をなさっている当店の常連様から頂いた、1897年に書かれた『The Manufacture of Leather』と言う書物(のコピー)があります。
筆者はDavis,Charles Thomasと言う人です。
ちょっと探ってみたのですが。。。
多分、多分ですよ!
この方です。
同じ時代でDavis,Charles Thomasと言う方はこの人しか出てきませんでした。
1925年のから1930年まで英国のドミニオン(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、ニューファンドランド、アイルランド自由国などの英国傘下の自治国)担当の国務次官をやっていた方のようです。
イギリス本国の内閣レベルだそうなので、相当偉い人のようです。
この方国務次官に就任する以前はオックスフォード大学の古典学者を務め、その後1897年には海事会計部門から公務の職に就いたそうです。
書物が1897年に書かれたものですから丁度公職に就いたころに書かれたものだと推測されます。
ここまでは全く靴屋のブログとはかけ離れた話になっております。。。(;^_^A
では革の話に行ってみましょう。
この書物の中にこのような文章があります。
私の拙い英語力で訳すと。。。
『ロシアンカーフはオーストリアでも作られている。オーストリアのタンナーたちは天然シボを引き出す方法を知らなかった。その為彼らは鋭角に交差した線、ひし形をした人工的な型押しをした革を提供していた。』
とあります。
正真正銘のロシアンカーフって天然シボだったんですね!
当時ヨーロッパの貴族の中で大変人気のあったロシアンカーフをオーストリアのタンナーたちも作ろうしたようです。
鞣し方なんかは同じようにやってたみたいですが、この天然シボを出す方法がどうしても分からなかったみたいです。
その為オリジナルに似た人工的な型押しにしたと。
そういうことみたいです。
と言うことは!!
そう!現在販売されている≪ベーカーズロシアンカーフ≫は正確に言うと『ロシアンカーフ』ではなく、『オーストリアン・ロシアンカーフ』なんです!!
しかしながら18~19世紀の製法を忠実に再現されていることには変わりありません。
作るのに1年以上かかるそうですよ!!(゚Д゚;)
『世紀末ウィーン』と呼ばれたた史上稀に見るほど文化の成熟したオーストリア・ハンガリー帝国の首都ウィーンでも愛されたこの革で是非貴方も1足作ってみませんか?
最後に当店のお客様が作られた≪ベーカーズロシアンカーフ≫の作例をご覧いただき本日はお終いとします。
ではでは。。。
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