コラム『俺の靴見る?vol.4~ハンドソーンだ!≪トリッカーズ≫』

 

こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
私前職は売上や在庫の管理、マネージングや店舗開発など様々な仕事をやっておりましたが、自称!メインの仕事はバイイングや商品企画でした。
それを20年ほどやっておりましたおかげか全盛期は200足以上の靴を所有しておりました。(恐ろしくて数えたことはありません。。。)
現在でも100足弱は残っております。
そこで連載として特に思い出に残っている靴を皆様にご紹介しようと思います。
私の仕事ですから、靴好きの方が期待する靴業界の裏話を怒られない程度に盛込んでいこうと思います。
本日は『珍しいハンドソーンの≪Tricker's(トリッカーズ)』です。

 

 

公私ともに仲良くさせてもらっていた≪Tricker's(トリッカーズ)≫。
職人さんとも仲良しでした。
特に。。。

 

 

当時ハンドソーンを担当していたレオナルド・ロビンソン氏、通称レンさんとは結構仲良しで、どのくらい仲良しかと言うと。。。

 

 

寝落ちするほど仲良しです。。。(;^_^A ※見苦しいのでモザイク掛けました。。。

ノーサンプトン屈指の達人で、≪Tricker's(トリッカーズ)≫で働く前は≪Edward Green(エドワード・グリーン)≫でも腕を振るっていました。
特にすくい縫い(ハンドソーン製法の肝となる中底とリブを縫う工程)に関しては右に出る者がいない程でした。
GUILDの山口千尋氏をして生徒さんに『これは真似出来ませんよ~』と言うほどです。
その達人レンさんが2008年頃かな?勇退されると言う情報が入りました。
これはピンチ!!
記念に1足作ってもらわねば!!

と言うことでオーダーしたのがこちら。

 

 

レースステイのステッチが特徴的なプレーントゥオックスフォードです。
アッパーは大好きなクロコの型押しです。

 

『1829コレクション』と呼ばれる創業当時のラストをモディファイして作ったスクエアラストです。
イギリス的なこのエグイスクエアトゥ、私結構、と言うかかなり好物です。
いつかBROSENTでもこういうラストやりたいなぁと本間君と話しているんですが、皆さんどう思われます?

 

 

半敷きは通常の既製品と違い手書きです。
『Tricker's Hand sewn by Len Robinson』とあります。
ありがたや、ありがたや~!です。

ちゃんとカントリーと仕様が分けられており。。。

 


 

出し縫いなんかもかなり細かく縫われています。
粗いイメージのある≪Tricker's(トリッカーズ)≫は実は結構良い仕事するんですよ!

さて現在ですが、ロンドンのショップではハンドソーンの受注を受け付けているはずです。
私が前職を辞める頃までは受けてました。

 

 

レンさんのお弟子さん、スコット君が担当しているはずです。
興味のある方はロンドンへGo!です。


ではでは。。。

 

 

 

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