こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
私前職は売上や在庫の管理、マネージングや店舗開発など様々な仕事をやっておりましたが、自称!メインの仕事はバイイングや商品企画でした。
それを20年ほどやっておりましたおかげか全盛期は200足以上の靴を所有しておりました。(恐ろしくて数えたことはありません。。。)
現在でも100足弱は残っております。
そこで連載として特に思い出に残っている靴を皆様にご紹介しようと思います。
私の仕事ですから、靴好きの方が期待する靴業界の裏話を怒られない程度に盛込んでいこうと思います。
本日は『イタリアで作ったビスポークシューズ≪Riccardo Bestetti(リカルド・ベステッティ)≫です。
バイヤー時代ビスポークメーカーに既成靴を作ってもらう、と言う手法を何度か取ったかことがあります。
その内の一つが≪Riccardo Bestetti(リカルド・ベステッティ)≫です。
見つけたのはたまたま。
MICAM(イタリアのミラノで行われる靴の総合展示会)での仕事の後食事をしに街へ繰り出した時にたまたま店を見つけました。
その時は、ビスポークメーカーに既成靴を作ってもらうと言うアイデアも無かったので『かっけ~!高そ~っ!!』と思っただけでした。
その後3年ほど経ち、とある展示会の会場である靴が目に留まりました。
『あれだ!!』とすぐに気づきました。
展示会の担当者に靴の製作者にコンタクトを取ってもらい、氏に会いに店舗へ向かい相談したところ二つ返事で引き受けてくれました。
こちらがリカルド・ベステッティ氏です。
ちょっとのんびりな所もありますが、靴に関しては熱く、ナイスな男でした。
アメリカでウエスタンブーツの作成を学び、それをドレスシューズに落とし込んだ他に類を見ない独特な作風が特徴です。
氏の顧客には≪Loro Piana(ロロ・ピアーナ)≫の元代表セルジオ・ロロ・ピアーナ氏や、≪ETRO(エトロ)≫のデザイナーキーン・エトロ氏など錚々たる方々がいらっしゃいました。
ですが惜しくも2016年にお亡くなりに。
私の靴の企画にも多くの影響を与えてくれた人だっただけに残念です。
その氏に生前何足か靴をオーダーしたことがあります。
その第1号が本日ご紹介するこちら。
ネイビーカーフのプレーントゥダービーです。
これ実はBROSENTと同じようにヌメ革で生産して手染めで仕上げています。
染め自体は正直本間君の方が上手です。。。(;^_^A
製法は予算の関係上マッケイにしました。
ビスポークってハンドソーンのイメージがあるかもしれませんが、マッケイやグッドイヤー、それこそセメンテッドだったあるんですよ。
トゥはセミスクエアにしました。
意匠がまた凝ってまして。。。
≪Bestetti(ベステッティ)≫の『B』をデザインした羽根をしています。
芸が細かいです。
半敷きには『Tommaso da Riccardo』の手書き文字が。
『リカルドからトンマーゾへ』と言う意味です。
泣けますな。。。(T_T)
因みにトンマーゾは『小さなトム(私名前が『ともよし』と言い、言いづらいので皆さん『トム』と呼んでいました)』と言う意味だそうです。
この靴が私のビスポークシューズ第1号になるんですが。。。大きいです。。。少し。。。
そりゃそうです。
日本だとハイトゲージを使ったりして様々な個所を計測して作るところが多いんですが、リカルドだけでなく海外のビスポークメーカーって測り方がかなり雑なんです。
足型をフリーハンド(!)で取って、後は特徴をメモ書きする。。。お終い。。。
ビシッとした靴が出来るはずがありません!!(笑)
まぁ2足目、3足目で調整するのがビスポークなんでしょうね。。。(T_T)/
しかし私諦めませんでした。
その内リベンジの1足をご紹介しますね。
と言う訳でビスポークは最初から上手くはいかないぜと言うお話でした。。。
ではでは。。。
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