こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
短期連載『姫路訪問記』。
本日は前回の続き坂本商店様編の2回目です。
前回をお読みでない方はぜひそちらからお読みください。⇒『こちら』
前回は『太鼓』で鞣すところまでお話ししました。
因みに『鞣す』とは簡単に言うと皮(スキン)を革(レザー)にする作業の事です。
皮のままでは時間の経過により腐って使い物になりません。
『鞣す』ことで腐らなくなるだけでなく、道具にした時に耐久性などが上がるようになります。
そして完成した革が。。。
こちらです。
日陰だからちょっと分かりづらいですが。。。
白いです!!
これが『姫路白鞣し革』です。
まだ濡れているのでこんな感じですが、最終的には。。。
こんな純白に近い感じになります。
その後。。。
金属製の『太鼓』を使って染色していきます。
黒や茶などはこちらを使って染めますが。。。
BROSENTにも最近入荷した≪藍≫だけは、こちらに入っている天然藍で地味に1枚ずつ手染めしています。
鬼のような面倒くささです!!
さあ、革が出来たら次はいよいよ『漆塗り』の作業に入ります!
が、作業風景は秘伝のため撮影できませんでした。。。
ですがちょっと想像してみましょう。
≪黒桟革≫、BROSENTで扱っている最上級ライン≪極≫は天然シボです。
凹凸がある訳ですね。
凹の部分には漆が塗って無くて、凸の部分のみに漆が乗っています。
坂本社長は『漆刷毛とか使ってね。。。』と仰っていました。
漆刷毛ってのはこんなやつです。
これで塗ったら凹の部分にも漆が付いちゃいますよね?
恐らく『とか』って言うのがポイントなんだと思います。
こんな細かく凸部分だけ塗っていく。
どんな方法なんでしょうか?
どちらにしても気の遠くなるような細かい作業を行っていることは想像に難くありません。
そして一度塗ったら。。。
温度管理を施した室のような部屋で2日以上乾燥させます。
この作業をしっかりと光沢が出るまで、10回以上重ねるそうです。
塗り2日、乾燥2日×10回以上ですから、漆塗りの作業だけで優に1か月以上かかることになります。
そりゃ高い訳だわ。。。(T_T)
さて最後に先ほど≪黒桟革≫の大元、≪白鞣し革≫のお話をしましたが、これ実は意外(でもないかな?)なところでも使われています。
こちらの≪白鞣し革≫を裁断して。。。
裏側を表にして筒状にします。
何だか分かりますか?
正解はこちら。
剣道の竹刀です。
その持ち手の白い部分。
ここに使われてるんですね。
一番力がかかる部分に使われていると言うことはそれだけ耐久力に信頼があると言うことです。
と言うことで坂本商店様編はこれにて終了です。
次回は日本屈指のコードヴァンタナリー、新喜皮革様のご紹介です。
お楽しみに!!
ではでは。。。
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