本間です。
今年は雨がやたらと多いですね。。。
雨が多くなるとこんなご依頼が増えてきます。
『雨に濡れて乾いたら革がデコボコしちゃいました。直せますか？』
この季節とても多いトラブルです。
ご自宅でも出来る？対処方法をご案内します。
雨に濡れてしまった革靴。乾いたら部分的に革に凹凸が出来てしまう。
この現象を『銀浮き（ぎんうき）』と言います。
この「銀浮き」はつま先等の通気性の弱い箇所に起こりやすいんですよね。
雨に濡れて蒸発して乾く時に革が押し上げられてしまった事が大きな理由です。
そして汗などの塩分や汚れなどの不純物が蓄積されていると特に起こりやすいんですよね。
本来は「クリーニング（水洗い）」で対応するのがベストですが今回はお時間がないとの事で、ひとまず応急処置を行います。
※革靴のクリーニングは1週間～10日程のお預かりになります。
この応急処置はご自宅でも行えますので、チャレンジしてみて下さいね。
まず、用意するのは「水」と「布」です。
①布に水を少量含ませて「銀浮き」部分を湿らせます。
この時少し大きい範囲で湿らせると「シミ」等のトラブルが起きづらいです。
②革が湿ってきたら余り力は入れずに「銀浮き」したデコボコを慣らす（潰す）様に優しく擦り潰していきます。すると乾いた後、こんな感じになります。結構キレイに馴染んでますね。
ちょっとした「銀浮き」ならこの位の応急処置でもキレイに馴染む事が多いですよ。
その後は通常のメンテナンス（お手入れ）を行います。
ついでなので、メンテナンスの流れもご覧ください。
今回メンテナンス（お手入れ）を行うのはコチラのお靴。
≪Paraboot(パラブーツ） シャンボード≫ です。
これで基本的なメンテナンスはOKです。
※「ハイシャイン（鏡面磨き）」等はお好きな方はお好みで行って下さい。
良く履く靴でしたら月に1度はメンテナンスしていただく事をオススメします。
銀浮き部分も有る程度は収まりましたね。
ただ、銀浮きするという事は革の中に「汚れ」や「汗」等の不純物が蓄積してる可能性が高いので
お時間の有る時に改めて「クリーニング（水洗い）」を行う事をおススメします。
応急処置はそんなに難しい作業では無いので好奇心がくすぐられた方はチャレンジしてみて下さいね。
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