こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。
本日は『踵が痛い場合の調整法』についてのご質問にお答えします。
本日のご質問はこちら。
『踵が痛い靴があります。かかと部分の幅伸ばし(?)は出来ますでしょうか?』
どのような状況で踵が痛いのかがちょっと分かりかねるので、一般的な話を書きますね。
まず踵の幅伸ばしは残念ながら出来ません。
ただ調整法はあるので、後ほどご紹介いたします。
では私の例で見てみましょう。
私足のかかとの骨がちょっと出てまして、何もしないと大概痛くなります。
以前ビスポークを作った時に『この部分は木型を盛ることは物理的には出来るけど、位置が上過ぎて履き口に影響が出ちゃうから止めた方が良いかなぁ。。。』と言われました。
かなり絶望的な癖です。
なので私はこうやって靴を慣らしています。
こうやって持って。。。
『おりゃ!』
潰します。
こうすると履き口が広がります。
履き口が狭くて痛い方はこのままでOKです。
私の場合は更に。。。
『おりゃ!』
と今度は横から潰します。
かかとのフィット感が甘い場合はこのままでOKです。
で、私の場合はこれを何回か繰り返し踵自体を柔らかくします。
そうすることで骨への当りが弱まり痛くなくなるのです。
ちょっと怖い方法ですが私がこの業界に入った30年ほど前は、ベテランの方々はお客様に履かせる前にこれやってたんです。
今では教える人がいないのか、やる人をあまり見かけなくなりました。
知識の衰退ってやつです。。。(T_T)
ただ一つ注意が!!
この方法踵の芯材が革で出来ていることが前提となります。
踵を押してみてピクリともしない場合、芯材が紙で出来ている可能性が高いです。
安い靴だと結構紙使ってます。
これを無理にやると割れて元に戻らなくなります。
押してみて少し曲がるようならOK、ピクリともしなかったらOUT、と思ってください。
ちょっと怖いですがやってみる価値はあると思いますよ。
と言う訳で本日の答えは。。。
『踵の幅伸ばしは出来ませんが、上記の方法で調整は可能です。怖くて出来ない場合はBROSENTへ持って来るか、馴染むまでひたすら辛抱してください!!』
と言う感じです。
お役に立ちましたでしょうか?
ではでは。。。
引き続きお悩み、疑問、質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!
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あとお名前は出しませんのでご安心ください!
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