本間です。
革靴を染色して仕上げる。
この方法によってお好みのカラーを再現して仕上げる方法。
それが「フリーカラーシステム」です。
今回も、とても淡く難しそうなカラーをご希望頂きました。
結果、とても美しい「チェルシーブーツ≪モデル名：ヴィクトリア≫」が仕上がりました。
自分好みに好きなように染色するならばさほど難しい作業では御座いませんが、
ご希望頂いたカラーを狙って染色するのにはそれなりに経験と技術が必要です。
「ネイビーブルー」「ミディアムブラウン」と言った定番色でしたら、作業は比較的スムーズに行えます。
ただ、この手のご依頼が非常に難しい。
下記の「アノネイ社 ベガノカーフ ヌメ」でセントラル靴さんから上がってきたブーツを
こんなイメージのカラーで仕上げて欲しいと言ったご依頼です。
突然ですが質問です。これは一言で「何色」でしょうか？
「パープル」「グレー」「青紫」「ボルドー系」？？？
恐らく、何となく頭に「？」が付きながら曖昧な返答になるのではないでしょうか。
100％の再現は不可能。。。です。そこでご依頼時にあくまでも雰囲気は近付けますが全く同じ様には仕上げられません。
と言うご了承を頂きご理解の上お受けしております。
因みに私は「グレー」をベースに少しだけ「パープル」が混じった色かな？と判断しました。
そして仕上がったブーツがコチラです。
元々の革の色が透ける程、淡いカラーなのでほんの数滴のパープルとブラックの染料を薄めながら染色しました。
ご希望頂いたイメージカラーと比べてみましょう。
皆様の目にはどう映るのでしょうか。
「お！近い近い！」
「雰囲気はまあまあかな」
「全然違くね？」
きっと様々だと思います。
おそらく、実際にこの靴を染めた職人さんもこの靴と同色でもう1足！と言われても再現不能だと思います。
因みに私も今回のブーツと全く同じ様にと言われても再現出来ません。
これぐらい微妙な差で仕上がりが左右する色のご依頼が一番難しいと感じます。
ただ！出来る限りはご対応したいと考えておりますので皆様のご希望のお仕上がりイメージで
BROSENTにご相談ください。
※オーダーシューズのみ可能な染色方法の為、「革靴の染替え（リカラー）」ではお受けできません。
何卒ご了承ください。
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