本間です。
画像の革をご覧ください。
薄い色、濃い色・・・バラバラですよね。
これ、実は「同じ革」を「同じ染料」で「同じ様」に
染めたんです。
それなのにこのバラつきは一体?
革製品を購入する時に同じ製品、品番なのに飾ってあった製品と新しく出してくれた製品を見比べると・・・
「何か違う?」と思った経験ありませんか?
柔らかさだったり、毛穴の粗さだったり、色だったり・・・
お店の人に「これ同じですか?」と尋ねると、
「革の個体差が有るので」って言葉を聞いた事有りませんか?
「革の個体差」って一体何なのでしょうか?
今回はそんな「革の個体差」が爆発的に発生した1例をご覧いただきます。
BROSENTではオーダーシューズのご注文の使用によって先に革を染めてから靴を作る事が有ります。
今回はタッセルローファーの「パイピング」と言うパーツを先に染めました。
「パイピング」とはここの事です。
この細いパーツを1本ずつ手染めで仕上げてるんですよ。
手が掛かってる事を感じ頂けたら少しだけ元気出ます(笑)
ご指定頂いたカラーに染色するんですがこんな感じの部材を用意してます。
ヌメ革のパイピング部材です。
この細い「カンピョウ」みたいな革を染めて仕上げます。
これらは1枚の同じ革からカットしてもらった部材です。
この革を同じ染料で同じ様に!同じタイミングで染めます。
そして、染色後に乾燥して見てみると・・・
見事にバラバラです(失笑)
これは「革の個体差」から出る現象です。
良く染み込んでくれる革、中々染み込んでくれない革、等々・・・
1本ずつ全部違います。
同じ革から取っても天然皮革なので各場所で全然異なります。
人間だって「右手の皮」と「左手の皮」のシワや皮の厚さは全く同じですか?
なので、こればかりは、わざとやってるのでは無く仕方がないんです。
それを何とか全てが近い感じになる様に染料の配合を変えながら微調整して整えていきます。
そして繰り返しながら完成したのがコチラです。
一番下のが薄い?
そうなんです。。。何故かこれだけ発色が整わなかったんです。。。
全て微妙に合ってない?
確かにピッタリ同じにはなりませんでした。。。
ご勘弁くださいm(__)m
これが染色で特に難しいポイントなんです。
こんな小さなパーツ1つ染めるのにも全ての色が合わないんですから・・・
それが「靴」だったら💦それはそれは1足仕上げるのに格闘です。
「手染め」と言う言葉は何となく一般的に馴染が出てきました。
良く「職人が1足ずつ染めて仕上げてるんですよ」と接客トークの決まり事の様に言われますが。。。
裏では職人が頭を抱えながら時には掻きむしりながら色のバランスを必死に整えている姿を想像してみて下さい。
手染めの製品は「革」に限らず「生地」でも「和紙」でもとてつもなく手が掛かってるんです。
だからこそ他には類も見ない唯一無二の製品が生まれるんですね。
見る角度を変えると今までとは違った手染め製品の素晴らしさを感じて頂けるかもしれません。
仕上げる職人さんの個性も出ますしね。
革の個体差から少し内容が脱線してしまいましたが、人間が1人1人違う様に動物も1頭1匹全て違います。
その中でもパーツによって違う事が「革の個体差」に繋がるのではないでしょうか。
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