アクセント&フレーム仕上げの合わせ技

本間です。

 

今回はオーダーシューズのお仕上がりのご紹介です。

BROSENTの技術をふんだんに使った1足が完成です。

 

1、オリジナルカラー マンダリンオレンジ

2、フレーム仕上げ

3、アクセント仕上

 

この3つを融合した1足をご覧ください。

 

 

ご存知の方も多い様にBROSENTのオーダーシューズの1つの特徴として「フリーカラーシステム」が御座います。

お客様のイメージや希望になるべく近づけた仕上げを1足ずつ手染めで仕上げる方法です。

 

上記の「フリーカラーシステム」でオーダー頂いた靴は「セントラル靴」さんからこの様に仕上がって

BROSENTに届きます。

 

 

『フランス アノネイ社 ベガノカーフ』の1級~2級の革を使用。

とにかく、ここまで良いヌメ革は中々有りません。

 

安い・・・ヌメ革で染色すると・・・それなりの仕上がりになります。。。

値段は高いですがやはり良い革はキメ細かく美しい仕上がりになります。

 

画像の染色途中の靴をご覧ください。

左右の靴を見比べると・・・違い解りますか?

 

画像左は染色のみを行った状態です。このまま仕上げると濃淡が余りない自然な仕上がりになります。

そして画像右の靴は「トゥ」「パーフォレーション」等に濃い指し色を入れて立体感を出す仕上げです。

 

この段階でお客様からご依頼頂いた「ノーマル仕上げ」や「フレーム仕上げ」等の仕上げ方法に変化を付けていきます。

 

 

今回は

≪アクセント仕上げ≫・・・パーフォレーションを濃く仕上げる

≪フレーム仕上げ≫・・・額縁の中の絵画のように縁周りを額縁の様に囲う様に仕上げる

 

上記の2つのオリジナル仕上げのご希望を頂きました。

 


 

上記の様に「筆」や「指先」を使いながら染料でぼかす様に仕上げていきます。※顔料は使いません!!!

すると、自ずと手が・・・

 

最近は個人のInstagramで「#職人の手」で投稿してますが1足が仕上がった時の手がこんな状態に。

本気度が伝わりますでしょうか?

 

 

染色が完了して最終的な仕上げを行い完成です。

BROSENTの技術が詰まった1足をご覧ください。

 


 

大げさ過ぎないけど、インパクトの有る濃淡がクラッシック且つ高級感を与えた仕上がりになりました。

カラーは「マンダリンオレンジ」と言うオリジナルカラーでオレンジ系のブラウンに深みを加えたアレンジカラーです。

 

全て今までの経験から手に入れた技術です。

オーダー頂いた「S様」にもご満足頂けて嬉しく思います!

 

この度はBROSENTでのオーダーシューズのご注文有難う御座いました!

 

 

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コメント: 3
  • #1

    やぐ (火曜日, 22 12月 2020 05:36)

    仕上げが凄く綺麗ですね!
    こういう鮮やかな色にする時にはナチュラルから染めていく強みが出ますね。
    ここまで来たらいっそシームレスヒールのオプションも追加してみたらいかがでしょう。
    縫い割りも綺麗ですが、革を多めに使ってシームレス仕様にすればフレーム仕上げが一層エレガントになるのではと思いました。

  • #2

    BROSENT (火曜日, 22 12月 2020 10:50)

    やぐ様、コメントありがとうございます。

    仰る通りシームレスの方が綺麗に仕上がると思います。
    生産を依頼してるセントラル靴さんでもシームレスは生産可能です。
    で、す、が!コストやセントラルさんの生産ラインの問題などで簡単に『やりま~す!』とは出来ないんです。
    やぐ様も何かしらの内側にいらっしゃると思いますが、内側にいないと分からない様々な事情があるんですね~!
    でも参考にさせていただきますね。
    ありがとうございます。m(__)m

  • #3

    やぐ (火曜日, 22 12月 2020 11:49)

    生産ラインまで変わるとは…シームレスヒールってそんなに大変なんですね!
    ヒールの仕様って大抵はキューバンヒールかどうか、トップリフトがどれかみたいなソール側の話になりますが、機会がありましたらアッパー側の市革の形とかシームレスの難しさとかのちょっとしたお話もいつかブログで取り上げていただけたらと思います。
    個人的に既成靴で全体的なデザインは好きだけど取ってつけたような小さな市革が気に入らないことが何度もありましたので、この辺もカスタムして作ってもらえればもっと個靴感が出るかなと思います!