本間です。
「他店で「リカラー」した靴が履いていたらひび割れしてきたので染め直しって出来ますか？」
非常に多いご相談とご依頼です。
ある程度はご対応が可能な為、お受けしておりますが・・・
こっ。。これは・・・
今までお預かりした中で一番の衝撃を受けました。
顔料塗装とは革用のペンキを上から塗って色を被せて変える方法です。
≪ガラスレザー≫や≪ホワイトレザー≫など、元々が「顔料仕上のレザー」の部分的な色補修としては
非常に便利なんですが。。。
全体に行うと「割れる」「剥がれる」と言ったトラブルが高確率で発生します。
下記の画像みたいなイメージです。
履きジワ等からひび割れや色剥げが起こった場合はまず崩れた「顔料」を除去してから改めて「染料」で染め直して仕上げます。
染料で染めて仕上げる事で革本来の柔らかさや風合いも損なわないので非常にお仕上がりにご満足頂いております。
話はだいぶ長くなりましたが、衝撃はここからです。
今回も同じように「顔料仕上げのトラブルから染料で再仕上して欲しい」と言う事で御座います。
いつもの様に注意点等をお伝えしご配送でお受けしました。
お靴が届き見てみると。。。
ん？？？ うわっ！
これは？何だ？？
剥がれてると言うよりは「破けてる」と言った方が良いかもしれません。
恐る恐る、引っ張ってみました。
ビヨ～ンと伸びてペリペリ～っと剥がれてきます。
スゴイ事になってます。。。ヤバイです。。。
しかも下地は全く染まって無い所か・・・何の下処理もされてない様な💦
ここまで来たら開き直って、もう方足は爪で引っ掻いてみました。
簡単に破けました・・・。
このまま、ひたすら塗料を剥がす作業を数時間。。。
ビニールゴミの山の出来上がり☆
これには久しぶりに動揺しました。
初めて見ました💦
動揺したまま作業を続けたのでちゃんと「染料」で染め直して仕上げたんですが・・・
完成画像を取り忘れる始末・・・
それほど動揺していたのでしょう。。。
ここまでは画像は有るのですが。。。
この後もしっかりと最終仕上げを行いお客様の元にお戻し致しました。
大変、喜んで頂けましたよ。
本当に履いていて破けてきた時はビックリされた事でしょう。
今回はちゃんと染めてますから安心して履いてくださいね。
ご依頼有難うございました。
≪革靴の染替えについて≫ 革靴の染替えについてはこちらをご覧ください
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