こんにちは、BROSENTの清水です。
ビッグニュースです!!
幻の皮革ロシアンカーフの復刻版『ベーカーズロシンアンカーフ』が少量限定で入荷いたしました!!
靴好き、革好きの方は大注目です!!
ご紹介の前に上の写真をご覧ください。
『RUSSIA CALF』の文字がお分かりになるでしょうか?
実はこちら1897年に書かれた『The Manufacture of Leather』と言う本の写しです。
当店の常連様でもある某大学の教授様から頂いたものです。
ロシア革命が起こる1917年よりもに前に書かれた書物なんです。
いやまたすごい資料を見つけていただいたものです。
今回はこの本をの内容に触れながら限定入荷したロシアンカーフについてお話していきましょう。
皆さん≪ロシンアンカーフ≫という革をご存じでしょうか?
1973年には約200年前、1786年にイングランドの近海で沈没した帆船「メッタ・カタリーナ号」が発見され、船内からは大量のロシアンカーフが見つかったことがあります。
流石に状態の良いものは少なかったそうですが、一部の状態の良いものは、塩抜きや乾燥などの再処理を施され、200年ぶりに蘇ったことで話題となりました。
それをフランスの某有名ブランドがイギリスの≪J&FJ BAKER(J&FJ ベーカー)≫に生産依頼をかけたことで生産が始まったのが今回入荷した≪ベーカーズロシンアンカーフ≫の正体です。
こちらが現物です。
依頼された当時すでに製法の詳細が失伝していたと言われており、古い文献や資料を調べ、且つ現存する当時のロシアンカーフを入手し、徹底的に分析&研究を重ね、鞣し方、使用する素材、表面の型(これ型押しです)などを出来る限り当時のまま再現した本物中の本物です。
実はロシアンカーフを模して作られた革は複数存在します。
コードアヴァンで有名なH社や、フランスの有名タナリーH社、A社なども生産しています。
ですがこれらはパターンを似せただけだったり≪ロシンアンカーフ風≫の域を出ません。
≪ベーカーズロシンアンカーフ≫は限りなく当時の革に近い製法で作られている。。。のが匂いで分かります。
嗅ぎに来てください(笑)
さて、先ほどの書物によると。。。
≪ロシアンカーフ≫は広大に広がる白樺を利用して生産された高級皮革で、18世紀には既に生産されており、西欧諸国へも高級品として輸出されていたようです。
トナカイの革=ロシアンカーフと言うイメージがありますが、元々は羊や牛など様々な原皮を使い、本の表紙などに使われていました。
当時高級品として扱われていた≪モロッコレザー≫よりも更に高級とされていたそうです。
他にもジュエリーケースやアルバムなど使用方法は多岐にわたっていました。
その特徴は『unusual strength(ありえないくらい丈夫)』『great flexibility(半端ねぇ柔らかさ)』『almost impervious to water(水弾きまくり)』と紹介されています。
また≪ロシンアンカーフ≫の代名詞でもある≪Birch oil(白樺のオイル)≫をふんだんに染み込ませたことで出るこの特殊な臭いは防虫効果もあるそうです。
臭いと共に≪ロシンアンカーフ≫の特徴であるこのひし形の模様ですが、現在の物は型押しです。
どうやらロシアで伝統的に作られていたものは天然のシュリンク(シボ)だったようです。
当時オーストリアでも負けじと同じ製法で革を作ったらしいのですが、この天然のシボを出す方法だけがどうしても分からず、現在のような型押しで生産していました。
現在でもこの方法だけは解明できていないようですね。
カラーはBlack、Red、Whiteがあったと記載されています。
Whiteはヌメでしょうか?
今回手に入れたものはRedです。
最も≪ロシンアンカーフ≫っぽい色ではないでしょうか?
ま他にもたくさん書いてあるんですが、私の英語力ではこの位しか分かりません。
ただオリジナル同様白樺をメインに、樫や柳などを使い約1年と通常の革の約10倍(!)という年月をかけて生産されているこの革が非常に貴重なものだということは良く分かります。
早速靴にしてみたのでどんな感じになるかご覧ください!!
何か。。。現代の靴って感じしないですね。
新しいのに異常に風格があるというか。。。
革の状態ではブルーム(ブライドルレザーの表面についている白い粉上の物)みたいなものが付着しています。
靴が完成した後店舗で仕上を行うとこんな感じの色になります。
素材が素材だけにドレッシーと言うよりは少しカジュアル感の強いアイテムに合うと思います。
BROSENTのエグイ木型にもよく合います!
以上となります。
今回の入荷は限定入荷です。
次はいつ入ってくるか分かりません!
と言うことでこちらの商品はお電話かメールでのご予約、先着順とさせていただきます。
本日より下記にして受け付けますので、ご興味のある方は早めにどうぞ!
電話:03-6886-1660
あと料金ですが、2024年 5/11現在でオプション価格+40000円+税となっております。
ではでは。。。
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