ブログ『ミュージアムカーフ風への染替について』

こんにちは、BROSENTの清水です。

BROSENTの人気メニューに≪染替≫があります。

過去に500足以上の実績を誇り、数々の強敵(!)にも打ち勝ってきました。

ですが正直出来ないものもあります。

今日はそんなお話です。

最近≪ミュージアムカーフ≫と呼ばれる革が人気です。

 

 

こんな感じの革です。

イタリア≪ILCEA(イルチェア)≫の≪RADICA(ラディカ)≫などがその代表例です。

何層にも色を重ねモヤモヤした感じの雰囲気を出してあります。

 

BROSENTにもよく似た名前(笑)の≪Mカーフ≫と言う仕上方法があります。

 

 

似てますね~!!(笑)

BROSENTの場合手染めなので大体どんな色の≪Mカーフ≫も出来ちゃいます。

結構好評でこれを目当てにご来店される方もいらっしゃいます。

 

で!最近多いのがミュージアムカーフ風の仕上げへの染替希望の方です。

これがまた難題なんです。

何故かと言うと。。。

 

 

これ上の写真のアップなんですが、同系の色が何層にも重なっているのが分かると思います。

その中の薄い部分、ここが問題なんです。

 

 

BROSENTの靴は元々こんな感じのヌメ革で作られています。

ここから手作業で染めていくんですが、上のアップの薄い部分ってほとんどこのヌメが透けているような状態なんです。

この位コントラストを付けないとあのムラ感が出ないと言う訳です。

つまり元々何色かに染められた靴の場合、その色は完全に抜けないので、このムラ感が表現しきれないと言う訳です。

ご依頼いただいた場合なるべくムラ感を強めには仕上げますが、本物みたいにはコントラストは付けられないので予めご了承ください。

どうしても濃いめに付けたい場合は。。。オーダーでお願いいたします。m(__)m

 

ではでは。。。

 

 

 

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