コラム『BROSENT知恵袋Vol.31~顔料仕上の靴ってお手入れいりますか?』

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。

本日は『顔料仕上の靴のメンテナンス』に関するご質問にお答えします。

 

今回いただいたご質問は。。。

 

 

『顔料仕上げの革でもクリーム等で手入れする必要はあるのでしょうか?顔料仕上げだと革の表面にコーティングした状態とうかがいました。すると、クリームを塗っても顔料で弾かれてしまって、あまり意味がないのかと思いました。仮に定期的なクリームでの手入れが必要としても、染料仕上げと比較して、クリームでの手入れする間隔は長くするべきなのでしょうか。』

 

 

まずはそもそも顔料仕上って何でしょう?

顔料仕上とは『不溶解性の着色剤で行う仕上げ』のことです。

多くの場合革の内部は染めず、表面を覆う形、要はペンキや油絵のような仕上方法です。

天然素材だと赤土や黄土など、化学薬品なと。。。何か色々あるようです。。。

 

BROSENTでは染替を行うため、その作業の邪魔になったり、剥がれて染替に持ち込まれたケースなどを紹介しているため、悪いイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、実はそんなことありません。

皆さんが履いている靴のほとんどが顔料で仕上げた靴なんです。

 

 

また顔料には強弱があり、強いものだと。。。

 

 

白の靴があります。

かなり分厚く顔料が乗せてあります。

どのくらい厚いかと言うと。。。

 

 

皺をご覧ください。

これは革の皺ではありません。

顔料が革の屈曲に追いつかないで出来た皺です。

ここまで厚いとクリームはほとんど入りません。

 

また実は。。。

 

BROSENTでメインに使っている革の一つ≪Vocalou(ボカルー)≫も顔料仕上です。

革の断面を見てみましょう。

 

 

表面以外白いのが分かると思います。

ただこれくらい薄い仕上げだとクリームもある程度入ります。

 

と言う訳でまとめます。

 

 

『普通の顔料仕上の場合は普段通り通常のお手入れを行ってください。強い顔料仕上の場合は基本的には無色のクリームをご使用下さい。ローション系のクリームですとツヤも出ますし、表面の汚れを落とす効果も有るので一石二鳥でオススメです。ただ履き込んだ靴の場合は補色の意味を込めて色付きの良いクリームを使ってお手入れしてみてください。「傷」等は直す事は出来ませんが、多少は色が乗り発色良く仕上がります。最後にメンテナンスする頻度ですが、使用する頻度にもよりますが通常と同じく月に1度は行ってあげると良いでしょう』

 

です。

お分かりいただけたでしょうか?

 

 

ではでは。。。

 

 

 

 

引き続きお悩み、疑問、質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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