こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。
今回は結構マニアックかな?
型押しとかしぼ革って言葉聞いたことありますよね?
英語で言うと前者がエンボスレザーとかプリントレザー、後者がシュリンクレザーと言います。
じゃあ違いって分かりますか?
ご質問の内容はこうです。
『先日靴を購入した際店員さんに「型押しレザーなので。。。」と言われました。手持ちのトリッカーズで型押しのブーツがあるのですが、何となく風合いが違います。これって本当に型押しですか?』
これ実際はお客様からお写真が送られてきたのですが。。。しぼ革、シュリンクレザーでした。。。(;^_^A
では型押しとしぼ革はどう違うんでしょうか?
まずはしぼ革、シュリンクレザーから見てみましょう。
こちらは私の私靴です。
フェイシング=レース周りがシュリンクレザーになっています。
シュリンクレザーとは鞣し(皮を革にする作業)中に薬品を用いて表面を縮ませた革のことを言います。
シュリンクとは日本語で縮む、と言う意味です。
縮ませるので凸凹が均等になっておらず、エンボスレザーに比べると凹凸がやや浅めのことが多いのが特徴です。
続いては型押し、エンボスレザーです。
こちらはエンボスレザーを使ったレースアップです。
こちらはプレスをかけることで凹凸を出した革のことを言います。
その名の通り型を付けてある訳です。
一般的なエンボスレザーは上の写真のような感じでシュリンクレザーに比べ凹凸が比較的均等です。
プレスをかけてある分若干固めなことが多いです。
またエンボスレザーはプレスの型を変えることで様々な模様を作ることが出来ます。
例えば。。。
わに革に見えるところ、実はエンボスレザーです。
元々は。。。
こんな感じです。
これBROSENTでも持っている革なんですがなかなか凄いです。
ヌメ革のクロコダイルのエンボスレザー、です。
これを染めた訳です。
このように型次第でクロコやペイズリー柄とか様々な凹凸を作ることが出来ます。
大概の柄が作れるゆえ、こんな面倒臭いのもあります。
これシュリンクレザーに見えますよね?
実はこれシュリンクレザーのエンボスレザーなんです!
意味分かりますか?
シュリンクレザーの凹凸を再現したエンボスレザーと言う訳です。
あくまでも推測ですが、シュリンクレザーは薬品を操作して縮み具合を調節します。
恐らく技術がいるんですね。
プレスならそれほど技術も必要ないので1発です!
と言うことで作ったのではないでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
表面に様々な表情を持つこれらの革たち。
カジュアル靴なんかに使うと普通のカーフとはまた違った趣があります。
BROSENTでも色々とご用意しているので、ぜひ挑戦してみて下さい!
ではでは。。。
引き続きお悩み、疑問、質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!
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