コラム『BROSENT知恵袋Vol.22~シューツリーのフィッティングについて』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの靴に関する様々な疑問、質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。

意外と連載粘ってます。。。(;^_^A

さて本日は前々回に引き続きシューツリーに関するご質問です。

意外とシューツリーで悩まれている方って多いんですね。

では行ってみましょう!

 

ご質問の内容はこうです。

 

 

『シューツリーの正しい使い方としてシューツリーの先端は革靴爪先まで届くものを選ぶべきでしょうか?』

 

では今回も結論から。

 

『届いていなくても問題はありません』

 

です。

 

実際ほとんどの場合届いてないと思います。

何故なら既成のシューツリーだからです。

既成なので木型(靴を作る時の型)と形が違うのは当たり前です。

『なら純正なら良いのか』と言うとまた微妙に話が違ってきまして、一般に『純正』と言って売っているシューツリーの大半は既成のシューツリーにブランドのロゴを貼っただけのものなのです。

驚きました?(;^_^A

ビスポークメーカーなどは結構木型から起こしたシューツリーを販売していたりしますね。

しかしめちゃくちゃ高値です。

前職時代3ピースタイプの木型から起こしたツリーを販売したことがあるのですが、売価で8万円もしました。

正直その値段でも薄利でした。(T_T)/

既成靴でも時々ありますね、純正品。

例えば英国の≪Crocktt&Jones(クロケット&ジョーンズ)≫のハンドグレード用のシューツリー。

これはラストから起こしています。

ノーサンプトン郊外にある木型メーカー≪SPRING LINE(スプリングライン)≫社で作られています。

なので間違いないんですが、ハンドグレードラインの木型って何種類あります?

結構ありますよね?

でもシューツリーは1種類だけです。

因みに今売っている物は≪#337≫と言うラストをベースに作られものです。

ですから他のラストとは形状が異なるのです。

以前≪Crocktt&Jones(クロケット&ジョーンズ)≫の社長ジョナサン・ジョーンズ氏に聞いたところはっきりと『コストが合わん!』と言われました。

相当な数を作らないと1万円やそこらじゃ販売できないと言う訳です。

なので純正品なら良い、と言う訳でもないのです。

 

さて若干話が逸れましたが、シューツリーは完全に型に合っていなくても問題はありません。

前々回のお話で『シューツリーの役割』について書きましたね?

まだの方は読んでみてください。⇒『コラム-BROSENT知恵袋Vol.20~シューツリーは入れっぱなしで良いのですか?』

その役割を果たすために必要なのは完全な形状よりもむしろサイズ感です。

 

確認の仕方は以下の通りです。

 

 

靴のフィッティングを見る感じで幅を確認してください。

スカスカだとダメです。

 

続いてかかと部分の確認です。

 

 

踵部分が適度に突っ張っているのが良い状態です。

その際バネが縮んでいる(バネが効いている)かも確認してください。

 

 

上の写真のようにかかと回りがスカスカで、バネが伸び切っているようだと効果を発揮できません。

これだと入れても入れなくても一緒です。

 

また木製のシューツリーは天然の素材ですから厳密にいうと1個1個大きさが異なります。

湿気や気温などで変形するからです。

なので靴と同じでサイズ表記などはあまり気にせず実際に入れてみてちょうどよい物をお買い求めください。

 

以上です!

 

 

ではでは。。。

 

 

 

引き続きお悩み、疑問、質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

 

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