こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんの革靴に関する様々なお悩み、ご質問にお答えする連載企画『BROSENT知恵袋』。
本日は靴の別注と言われるものについてのご質問です。
『先日某所で靴を買ったんですが、その際店員さんに「当店の別注なんですよ」と言われました。革靴の別注とは何か定義があるのでしょうか?』
また答えにくい質問をぶちかましてくれましたね~!!(T_T)/
まず先に答えを言っちゃいますね。
特にありません!!
でも誤魔化されないで下さい!!
です。
これちょっと大人の事情が色々とありまして、雑誌や店舗によっては物凄く簡単に『別注でございます!!』と書いたり言ったりしちゃっているのが現状です。
例えば。。。
とある展示会、またはメーカーのショールームなどに行った時に上のような商品が置いてあったとします。
黒のカーフのキャップトゥです。
ソールはレザーソールだとしますね。
これを。。。
ライニングをヌメから黒にしてみました。
これって別注と言いますか?
因みに私はこれを別注とは口が裂けても言いません。
でもこのレベルでも時々言っちゃうところがあるんですね~!!
これが赤だったり青だったりしたますます言っちゃうと思います。。。(-_-;)
ではこれは?
アッパーの色を黒から赤にしてみました。
私はこれも別注とは言いませんね~!
でもこれも別注と言うところあると思います。
ではではこれは?
ソールをレザ-ソールからダイナイトソールに変更してみました。
これも私なら言いません。
ですがこれはもう場所が場所なら堂々と『別注です!』って言っちゃうレベルです。
なら貴方はどの段階で別注って言うのよ?と言う話ですが、私なら。。。
違い分かります?
ライニングの色ではありません。
答えはラスト、木型です。
私たちが言う『乗せ換え』と言うやつです。
ラウンドのラストから、セミスクエアの木型に乗せ換えています。
もちろんセミスクエアで作ったモデルが既存で無いことが前提です。
木型ごと別注と言うのが理想的です。
更に。。。
これは分かりますね。
キャップの部分にパーフォレーションを入れてみました。
これは新たにアッパーのパターンを作らなければならない(キャップの大きさを調整する可能性がある)ので私も完全に別注と呼びます。。
実は先ほど登場したラストを変えたパターンも大概の場合パターンを作り直さなければならないので、こちらと労力的にはほとんど同じになります。
『木型の乗せ換え』『パターンの乗せ換え』位やって初めて≪別注≫、と呼ぶんだと私は思うんですが如何でしょう???
まぁ≪別注≫と呼んだ方がお客様が喜んで買っていただけるという事情もあるので、場所によっては呼んでしまうんですね。
決して嘘を言っている訳ではないので何とも申し上げづらいですが。。。
この辺りで良いでしょうか?(;^_^A
ではでは。。。
逃げろ!!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
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