ブログ『革靴の丸洗い~って言ってもバケツに突っ込んじゃダメ!』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

今日は良い天気ですね~!!

本日が仕事納めの方も多いんではないでしょうか?

BROSENTは本日、そして明日も営業しております。

きっとそんなに忙しくないんで、ゆっくりとオーダーできると思います。。。(;^_^A

ぜひお越しください。

さて、明日から皆さんしばらくお休みになりますが、1年間頑張った靴たちも綺麗にしてあげませんか?

と言うことで本日はサドルソープを使った革靴の丸洗いのお話です。

 

先日当店の靴を履いていただいている当方の嫁さんから『汚くなったから磨いてくれぃ!』との依頼がありました。

『ご依頼ありがとうございます。清水コースの場合サービスです。本間コースの場合有料です。どちらになさいますか?』と聞いたところ、『有料で』とのご返事でした。

この野郎でございます。

と言うことで本間先生に依頼したところ、『普段お世話になってるんで、丸洗いしておきますよ』とのこと。

ありがたい限りです。

 

革靴の丸洗いは本間先生が前職のR&Dで働いていた若いころ、会社が海外から靴用のサドルソープを初めて輸入して広めた技術です。

それまで一般的な方法ではなかったので、良い意味でも悪い意味でも話題になったそうです。

それが今では一般の方の中にもご自分でやる方もいらっしゃるほど認知されてきています。

しかし!!素人さんだけなく、プロ(?)の方の中にも間違ったやり方をしている方を多数見かけます。

バケツの中の水にスニーカーかの如く突っ込んでジャバジャバ洗っている方、いませんか?

ダメです!!

『丸洗い』と言う呼び名がまずいんだと思うんですが、これ靴の寿命を縮めることに繋がりかねません。

水の中につけると水が靴の内部にも思いっきり入ってしまいます。

そうすると靴の中にあるシャンク(鉄だった場合)が錆びる恐れがあります。

また内部にカビが生えてしまう可能性も。

なのでその名のごとく水の中でバチャバチャやるのは止めましょう。

 

ではどうすれば良いのかと言うと。。。

 

まずちょっとビシャビシャ位に濡らしたスポンジやブラシでサドルソープを泡立てます。

 

 

それで靴全体を磨いていきます。

 

時々水&サドルソープを追加しても大丈夫です。

 

全体的にアワアワになったらOKです。

続いてすすぎに入ります。

特に時間を空けなくても構いません。

 

ここでバケツの水に突っ込んではいけません!

手ですくった水で。。。

 

満遍なくすすぎます。

この程度でOKです。

何故かというと。。。

 

 

少し泡が残っていたり、ヌメリが残っている位で止めるのがコツだからです。

手ですすぐのも革表面に残ったサドルソープのヌメリ具合がダイレクトに伝わるから。

サドルソープには栄養を与える成分も入っています。

それが「ヌメリ」なので完全に洗い流さずに若干残した方が良いと言う訳です。

 

そのあと乾いた布を押し当てるようにして水分を取ります。

 

 

こんな感じになったら完成です。

 

 

この後は陰干しで乾燥させてください。

尚この時は絶対にシューツリーを入れておいてください。

こうすることで履きじわをきれいに伸ばすことが出来ます。

 

乾燥後は通常行う普通のメンテナンスを行ってください。

丸洗いの効果で革の中に溜まった塩分が表面に浮いてくることがあるのでリムーバーもいつも通り行ってOKです。

 

と言う感じです。

ビックリする位綺麗になりますよ~!!

因みにこちらのお靴、BROSENTのオリジナルカラー≪ミッドナイトネイビー≫で仕上げたものです。

BROSENTの手染めの靴ならサドルソープを使っても問題ないのでご安心ください!!

 

『靴の丸洗いやります!!』みたいな感じでバケツの水に靴を突っ込んでいる写真をSNSなどでお見かけますが、これはダメなんで気を付けてください。

 

ではでは。

 

 

 

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