こんにちは、BROSENTの清水です。
今日は久しぶりに秋晴れですね!
ここのところ涼しさが増してきたせいか、BROSENT(ブロセント)でもようやく秋冬物が動き始めてきました。
定番のチャッカブーツ≪Alice(アリス)≫や、人気モデルチェルシーブーツ≪Victoria(ヴィクトリア)≫には及びませんが、レースアップブーツ≪Dorothy(ドロシー)≫にも2足目をご注文して頂いたお客様がいるなどコアなファンの方がいらっしゃいます。
本日はそんな内羽根式レースアップブーツ、≪Dorothy(ドロシー)≫をフィーチャーしたいと思います。
ブーツの歴史は古く、短靴よりも昔から使用されていたと言われています。
現代ではレースアップブーツ言えば外羽根式が一般的ですが、19世紀初頭の本場英国では内羽根式の方がメジャーだった、って言ったら信じますか?
こちらは『サロメ』などの作品を書いたオスカーワイルドのポートレートです。
足元をご覧ください。
内羽根のレースアップでしょう?
オスカーワイルドが生きていたのは19世紀の後半です。
既にこの頃から世の中に誕生していたんですね。
こちらはノーサンプトンのミュージアムで展示されていた1足。
因みにこちらは1910年頃のパドモア&バーンズ社の内羽根式レースアップです。
出し縫いのピッチが広かったり、パーフォレーションが大ぶりだったりと言った特徴が見受けられます。
あとこの時代のブーツは外ハトメが多いのも特徴と言えます。
では何故内羽根式のレースアップは減ってきているのでしょうか?
原因は2つあると思います。
1つはファッションスタイルの変化です。
ジーンズやチノパンの普及はカジュアルスタイルを急激に変化させました。
常日頃からジャケットを羽織っていたスタイルは衰退し、現代的なカジュアルが主流となりました。
それに伴い内羽根式よりカジュアルな外羽根式が主流になって来たのだと思います。
もう1つはパターンの難しさです。
もう四半世紀この仕事をしているので、内羽根式のレースアップブーツも何足も扱ってきました。
皆さんご存知のC社やT社の物も売ってきましたが、『バッチリ!』と思ったものはありませんでした。
どうしても履いた時に羽根が綺麗にならないんです。
大概羽根下部は広がり過ぎて、羽根上部は閉じすぎてしまいます。
恐らく日本人と外人の骨格の違いのせいだと思います。
外人さんに比べ骨の細い日本人にはインポートのブーツの筒は太すぎるのです。
その点日本製のBROSENTのブーツは筒の太さも日本人向けに作られているので、羽根が短靴のようにビューティフルに開きます。この≪Dorothy(ドロシー)≫はこと対日本人に限って言えば傑作と言える内羽根式のレースアップだと思います。
で、その≪Dorothy(ドロシー)≫なんですが、お客様によって全く異なった2つの方向性で作られる、と言う特徴がございます。モダンでクラシックなスタイルに持って行く方と、やはり定番のカントリースタイルに持って行く方です。
まずはクラシックなスタイルから見てみましょう。
パープルのカーフをベースに、トゥにブラックのリザードを持ってきた例です。
もう1足見てみましょう。
グレーのスエードをベースに、トゥに同じグレーのリザードを持ってきました。
どちらもコンビでクラシックなイメージですが配色などがより現代的です。
ネオクラシックとでも言いましょうか?
一方カントリースタイルの方は。。。
ストームウェルト、ダブルソール、外ハトメと所謂カントリー調のディティールでまとめてあります。
こちらも同じくダブルソール、外ハトメ、そしてメダリオンとそれらしいテイストでまとめてあります。
特徴としては。。。
ネオクラシック派
・ラストはセミスクエア
・コンビ
カントリー派
・ラストはラウンド
・単色
が多いようです。
色々と遊べるBROSENTの内羽根式のレースアップブーツ≪Dorothy(ドロシー)≫。
ぜひ貴方の靴コレクションに加えてみて下さい!!
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