ブログ『高い靴はなぜ高い?高くないはずの靴もなぜ高い?』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

 

本日も目黒の直営店と、そごう横浜店のイベントとダブル営業です!

是非お足をお運びください!!

 

さて、お客様からよく『〇〇〇って何であんなに高いんですか?』と聞かれます。

因みに〇〇〇は文字数とは関連無いので3文字のブランドという意味ではぎざいません。悪しからず(;^_^A

話がそれました。

確かにお金を払うお客様からしたら、その値段が正当なのか?正当じゃないのか?ちゃんと知りたいですよね?

と言う事で本日は靴のお値段についてのお話です。

 

靴の値段は様々な要因で高くなったり安くなったりします。

超ザックリ言うと。。。

 

1)ブランド

2)製法

3)作り

4)素材

5)輸送コスト

6)関税&為替

7)会社の方針

 

辺りで決まりるのではないでしょうか?

 

順に見てみましょう。

 

 

まずは≪ブランド≫です。

所謂メゾン系と言われるようなビッグブランドの物は正直高いです。

『そのブランドを所持する』と言うステイタス性が金額に乗っています。

ただ中には『こ、これ半額以下。。。下手すりゃ3分の1で楽勝で出せるな。。。』と言うものもございます。

『このブランドが大好き!』と言う方以外はお止めになられた方が良いと思います。

 

 

続いては≪製法≫です。

基本的には【セメントッド】【マッケイ】【グッドイヤー】【ハンドソーン】の順に高くなっていきます。

単純に言うとソールの付ける時。。。【縫っていない】【1回だけ縫っている】【2回縫っている】【2回の内1回、ないし2回を手で縫っている】と言う事です。

聞いただけで面倒具合は分かると思います。

7万~9万するするセメントも中にはありますが。。。ごめんなさい、ボッタクリです。。。(-_-;)

【マッケイ】や【グッドイヤー】でも10万円台、しかも後半になると特別な理由がない限り少し高いと思います。

 

続いては≪作り≫です。

これは普通の方だと見分けるのが難しいかもしれません。

縫い糸が曲がってるなぁ。。。とかもありますが、一番大事なのはそう言った見た目ではありません。

バランスや、立体感、内部構造など靴本来のクウォリティに関わる部分です。

有名ブランドでも良く見たらバランスがガタガタだったり、ペタンとした(立体感に乏しい)ものも見受けられます。

先ほども普通の方だと見分けるのが難しいと書きましたが、職人さんや靴屋さんが『この靴良く出来てるね~』と言うのはこの≪作り≫の事を言う場合が多いです。

上手な職人さんを使えば、それだけ工賃が高くなるのは言うまでも

 

 

続いては≪素材≫です。

クロコやリザード、コードヴァンなど特殊な素材を使っている場合は問答無用に高いです。

入手ルートなどにもよりますが、クロコだと1枚5~10万とか普通にしますし、2枚は必要なので必然的に物凄く高くなります。

 

問題は牛革です。

現在牛革の価格は世界的に高騰を続けています。

牛肉の消費減少などがその理由です。

こればかりは致し方ありません。

 

それとどこの革を使っているかも大事なんですが、実はどの等級を使っているかも大事です。

革には等級があって同じ革でも5段階くらいに分けられています。

低い等級の革でも『○○○の革を使ってます』と言って嘘ではないので、この辺が難しい所です。

更に1枚の革から何足作るか?と言うのもあります。

通常1枚の革から7足前後分取れるんですが、中には『良くない部分は使わないので1足しか作りません』とか嘘か?ホントか?的な事を言うメーカーもありますが、もし本当なら1足に革1枚分が乗ってきてしまうので、かなり高くなります。

 

 

続いては≪輸送コスト≫と≪関税&為替≫です。

単純に海外の靴は輸送コストと関税かかかってくるので高くなります。

船で運べば時間はかかりますが安く済みます。

一方飛行機は時間はかかりませんがコスト高です。

また革靴には21.6%と言う高い関税がかけられており、日本に入れると大分値段が上がってしまいます。

為替の変動にも大きく影響を受けますが、円安になったら簡単に値上げをしますが、円高になっても諸事情で簡単には値段を下げられない会社が多いと思います。。。(T_T)

 

 

最後が≪会社の方針≫です。

1のブランドもこちらの一つかもしれませんね。

あと比較的アパレルメーカーさんの靴は少し高めかもしれません。

基本としている商品、アパレルメーカーさんなら衣類、靴屋さんなら靴、ですが、靴の方がかなり利幅が小さいんです。

恐らく会社がターゲットしている粗利率がアパレルメーカーさんの方が高いのだと思います。

なので利幅を大きく取らなければなりません。

 

販路も大きく影響します。

自前の店舗で売っているのなら問題ないですが、そこから百貨店などに卸したりすると利益が減りますからその分高くしないと儲けが出ません。

なので値段の付け方がちょっと高くなってしまいます。

 

とまぁ色々と書きましたが、これらの要素が複雑に絡み合って高い靴は高く、高くないはずの靴も高く(笑)なっているのです。

これ以上は倫理違反になるので書けません(笑)

聞きたい方はお店までどうぞ!!

 

大人な皆さんならちょっと考えれば分かる話もあると思いますが、是非お買い物の参考になさって下さい!!

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    Tad (木曜日, 19 9月 2019 10:13)

    円高→値下げ
    円安→値上げ

    になると思います。

  • #2

    BROSENT (木曜日, 19 9月 2019 10:51)

    あ、ホントですね。
    ご指摘ありがとうございます。