こんにちは、BROSENTの清水です。
過去の作例をご紹介する連載企画『Remember past order』。
『この靴のポイントはここですよ~』とか、『BROSENTではこんなことが出来ますよ~』と言う具合に私が解説していきます。
もう既にBROSENTのお靴を持っている方も、これからオーダーしてみようかなぁと言う方もお買い物の参考してして頂けると幸いです。
これまで以上にマニアックに攻めていきますので楽しんで見て下さい!!
本日は『カジュアルに見せたいならこの仕様!』が付いた靴のご紹介です。
本日ご紹介する靴はこちら!
明るめのスエード、英国≪チャールズ・F・ステッド社≫の≪Super Buck/Autumn Spice≫を使ったチェルシーブーティ≪Victoria(ヴィクトリア)≫です。
どことなくカジュアルっぽ感じがするのは何もこの素材のせいだけではありません。
要所要所にカジュアルっぽい意匠を施してあるのです。
例えばこちら。
ウェルト(糸で縫われているパーツ)が後ろの方までグルっと回っていますね。
これをダブルウェルトと言います。
普通は。。。
シングルウェルトと言ってヒールの手前でウェルトが終了します。
因みにダブルウェルトにすると。。。
ヒールが大きくなり、見た目も実用も安定感が増します。
これによりカジュアル感がアップするのです。
逆に言うとドレッシー感が減るのでドレスシューズには向いていません。
横からも見てみましょう。
横から見るとはっきり分かるのがこの2つのディティール。
アッパーとウェルトの間に壁みたいなものがあるのが分かると思います。
このタイプのウェルトをスプリットウェルトとかストームウェルトなどと呼びます。
雨の日靴を履いていて靴下が濡れる事ってありますよね?
あれって底面真下から水が入って来ているんじゃなくて、アッパーとソールの縫い目から入って来ていることがほとんどなんです。
それを防ぐ役割がこのウェルトです。
つまりアウトドアっぽくなるんですね。
通常はこんな形状ですよね。
これはフラットウェルトと言います。
ドレスだけでなく、様々なテイストに合う万能的な仕様です。
もう一つが。。。
ソールの厚みです。
写真に右の方(カーブしている部分)はシングルソール(ウェルト+本底)になっていますが、点線のあたりから左はダブルソール(ウェルト+革1枚+本底)になってるんです。
一般的に≪ハーフミッドレザー≫と呼ばれる仕様です。
ソールが厚くなるので、シングルよりカジュアルっぽい雰囲気になります。
因みに≪ダブルレザー≫になると更にカジュアル度がアップします。
最後にカジュアル感の強い仕様を盛り込んだ靴と、そうでない靴を見比べてみましょう。
違い分かりますでしょうか?
同じデザイン、同じ木型、同じアッパーでも選ぶ仕様によって全体の雰囲気が変わってくるのです。
このように作りたい靴によって仕様を使い分ける事でカジュアル靴はよりカジュアルっぽく、ドレス靴はよりドレスっぽくすることが出来ます。
でもお客様は分からなくても大丈夫です!!
私たちが一つ一つ仕様を説明させて頂きます。
ぜひ安心してオーダーして下さい!!
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