こんにちは、BROSENTの清水です。
このブログを読んで頂いている方なら何度かお読みになられているかもしれません。
顔料による染替え。。。と言うか顔料はペンキみたいなものなので、染めと言うより色変えとでも言えば良いのでしょうか?
先日もこれにやられてしまったお客様がBROSENTに救いを求めていらっしゃいました。
初めてお読みになられた方もいらっしゃると思いますので、染料と顔料の違いについて説明しておきますね。
染料は読んで字のごとく、染める為の液体です。
表面だけでなく革の内部まで浸透させます。
なので時々ライニングに裏抜けすることもあります。。。(-_-;)
顔料はペンキみたいなものです。
染めるのではなく、どちらかと言うと塗るとか吹き付ける、という表現が正しいと思います。
染めるのは色の調合や、濃淡などの技術が必要なため難易度が高くなります。
一方塗るのは塗るだけなので色の調合は必要ですが、それほど他の技術は必要としません。
道具と顔料があれば大体OKです。
その為染料で染替えを行っている所はそれほど多くありません。
と言う事で早速靴を見て頂きましょう。
見ようによってはアンティーク加工の様に見えますが、これ実は茶色い靴に黒の顔料を塗ってしばらく時間が経過した姿です。
先ほど書いた様に顔料仕上は革の表面にペンキを塗ったような状態になります。
ですので。。。
履きじわの部分など動く部分が割れてきてしまう可能性があります。
鞄や革小物などそれほど動きのないアイテムならそれほど問題ではないのですが、靴の場合はそうはいきません。
もっともこの靴の場合動かない部分も剥げてきてしまっていますが。。。
あまり上手な所ではなかったみたいですね。。。(T_T)
ステッチ部分も上手く染められていません。
そこでBROSENTを見つけてお持込いただいた、と言う訳です。
それでは早速作業に入ります。
まずは顔料仕上げをされてしまった靴はこの顔料を落とさないといけません。
顔料が乗っていると染料を弾いてしまうためです。
これが結構手間です。
もちろんこの除去料金もかかってしまいます。
お金を支払って吹き付けた顔料を、またお金をかけて除去しなければなりません。
出来るなら最初に依頼して頂きたかった!!(T_T)
これでほぼ顔料除去が完了し、革の本体が顔を出した状態となりました。
この後染料でしっかり染めて完成となります。
どうなったかBefore&Afterで見てみましょう。
かなり蘇っているのが分かると思います。
染替えを行う場合最後に保湿も行うので、光沢感まで戻っています。
履きじわの部分はどうでしょう?
革の内部まで染料を染込ませているので、元々の茶色は消え、深い黒になっています。
コバや出し縫いの糸もきちんと染めるのでご安心ください。
もちろん履いても割れる事はありません。
元々この色だった、と言う感じでお手入れなどもしてOKです。
革靴を染め替えたい時、まずはBROSENTにご相談ください!!
それの方が費用も時間もかからないで済みます!!
。。。と言ってもうちのこと知らないから他へ行くのか。。。(;^_^A
あと一つ。
染替えも完全無敵ではありません。
出来る革と出来ない革があります。
また靴の状況次第で出来ない事もございます。
当サイトの『革の染替え』のページで簡単な解説をご覧いただけるので、興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
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