オイルバケッタ風加工 の作業工程

本間です。

 

3年前のOPENから今現在でも

お問合せやご依頼を定期的に頂くメニューをご紹介します。

 

「オイルバケッタ風 加工」です。

 

履かなくなった、汚れが目立ってきた「スエード靴」の

毛足を「オイル」や「ワックス」等で表面を潰して仕上げる

加工です。

 

何とも言えない「ワイルド」な仕上がりを求めて

今回もご依頼を頂きました。

 

 

お預りしたお靴はコチラです。

ブラックスエードの「ダブルモンクストラップ」ですね。

 


 

部分的に毛が潰れてしまい「テカリ」が出て居ますね。

因みに「オイルバケッタ加工」は全体をこの「テカリ」部分の様に仕上げる加工です。

 

知ってる方達は想像が付くと思いますが、初めての方達は「何のこっちゃ(・・?」ですよね。

言葉で説明しても読むのが疲れちゃうと思いますので画像で見ていきましょう。

 

①まずは「オイルバケッタ風加工」の肝となるオイルを馴染ませて毛足を潰す作業を行います。

この時に使用するオイル!超おススメのオイルはコチラです。

 

「M.モゥブレィ ミンクオイル リキッド 」1200円+税

 

固形のミンクオイルよりも伸びが良くベタツキも少ないので非常に使いやすいですね。

正直、オイルバケッタ風加工のご依頼を受けた時にこれが無きゃ手に入れるまで作業しません。

他のオイルの代用ではやりにくくて・・・と言うぐらい抜群の使いやすさです☆

 

なので・・・R&Dさん!お願いだから廃版にしないで下さいねm(__)m

 

 

②靴全体を「M.モゥブレィ ミンクオイル リキッド」を指先に取り直接毛足を潰す様に擦り込みます。

あんまり沢山の量は必要無いの少しずつ何回かに分けて仕上げていくのがポイントですね。

 

 

③靴全体にしっかりオイルを染み込ませたらオイルを馴染ませる為に最低半日ほど寝かせます。

焦りは禁物この革にオイルをしっかり馴染ませる事が後の仕上がりに大きく変わってきますよ。

 

 

④しっかり寝かせてオイルを馴染ませたらここからもう1段階、仕上げをしていきます。

通常の「オイルバケッタ風加工」であればここまでの作業でも問題有りません。

ただ、もう少しだけ毛足をしっかり潰して若干の光沢感を与えてあげるとお洒落に仕上がります☆

 

使用するのはビーズワックス(蜂の蜜蝋)が主成分の英国生まれのこの乳化性クリームです。

 

『English Guild(イングリッシュ ギルド) ビーズリッチクリーム ニュートラル(無色)』2000円+税

 

ワックス分が多く、表面を潰し光沢を出すこのクリームはオイルバケッタ風加工にも抜群の相性です。

ビーズワックスは熱に弱く溶けやすいので「指先」や「手の平」を使い体温で溶かしながら塗り込む事が

おススメ。

 

手が汚れるのが嫌だ、アレルギーが・・・そんな方は無茶せずに布やブラシを使用してもOKです。

 

 

⑤靴全体に『English Guild(イングリッシュ ギルド) ビーズリッチクリーム ニュートラル(無色)』

を気持ち多めに塗り込んだら後は出来れば「ブラシ」や「布」を使用せずに手の平で優しく撫で続けて下さい。

 

段々と表面のオイルのベタツキが治まり、手の平や指先が滑る様になってきたら完成です。

 

「黒」や「茶」のカラークリームを使用しても良いのですが通常よりも多めにクリームを使用する加工の為、

普段の使用時のお洋服などへの色移り、色落ちなどが心配なので基本は「ニュートラル(無色)」を

使用する事をおススメします。

 

オイルを加えて、更に乳化性クリームも使用するので革全体のお色も濃く仕上がるので

有る程度の色褪せでしたら十分にキレイに仕上がります。

 

つま先など部分的に濃く仕上げる等のポイントメーク位なら良いとは思いますけどね。

それでは完成をご覧下さい☆

 

 

初めて見る方は不思議な感じの革と感じるかもしれませんね。

元々がスエードのお靴だったのがウソみたいですよね💦

 

 


 

作業前の「テカリ」の部分を見比べてみましょう。

 


 

完全に同化していて全く解りませんね。

好き嫌い、好みは有ると思いますがとても雰囲気の有るカッコイイ仕上げだと思います。

 

お手入れは普通の革靴と同じ様にしてもらえればOKです。

「クリーナー」も使用して頂いて構いません。

 

おススメはしませんが・・・

お好きならば、手間は掛かりますが「鏡面磨き(ハイシャイン)」だって出来ます。

 

乾燥が酷くなったら一度クリーナーで古いオイルやワックスを軽く除去してから

「M.モゥブレィ ミンクオイルリキッド」をベースに擦り込み、

また「イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム」を全体に塗り指先や手の平で撫でてあげればOKです。

 

履かなくなったスエード靴やブーツ、シミや汚れが酷くなって履いていなスエード靴

そもそもあまり気にいらなくて履いてないスエード靴・・・

 

そんなスエード靴を「BROSENT流 オイルバケッタ風加工」に仕上げてみては如何でしょうか。

 

ご料金:5000円+税~ 

納期:通常1週間~10日程  ※混雑時は納期をもう少し頂く事も御座います。

 

注意!!「オイルバケッタ風加工」は加工後に元に戻す事は出来ませんので良くお考えの上、

ご依頼頂くご自身でチャレンジしてみて下さい。

 

≪ご案内≫

 

BROSENTはオーダーシューズのお店です。

お客様1人1人の足を採寸して仕上げる事で抜群の履き心地を実現。

使用する素材もインポートのトップブランドに引けを取らない高級素材を使用。

世界に誇る日本の職人の丁寧な仕事

 

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≪ダイナイトソール≫や≪リッジウェイソール≫で世界的に有名な英国「ハルボロラバー社」の

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詳しくはコチラをご覧下さい⇒ ハルボロラバー社 オフィシャルカレンダー