コラム『Remember past order vol.87~幅が広いのにインソール調整をかけた靴?』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか?」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います!」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。

長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。

なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい!我々はオーダー屋です!』と言う事を知って頂きたい!と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。

お買い物の参考にして頂ければ幸いです。

では参りましょう!

本日は『幅が広いのにインソール調整をかけた靴』のご紹介です。

 

何とも分かりづらい本日のタイトルですが、BROSENTでは稀にこのようなことがおきます。

まぁ細かい話は後にして、靴をご覧いただきましょう。

 

BROSENTの人気No.1モデル、ご存知(?)ダイヤモンドキャップの≪Riley(ライレー)≫です。

お色はブラックではござい。。。ません!

この靴元々は。。。

 

 

こんなです。

この状態からトゥとカウンター(踵)部だけネイビーに染めます。

その後残った部分にしっかりとブラックを、ネイビーに染めた部分に薄く黒を入れます。

そうするとブラックの下地からうっすらとネイビーが透けて見える、と言う寸法です。

 

ネイビーだけではなくレッド、パープル、グリーンと他のお色を選ぶことも出来ます。

また下地をはっきり出したり、このお靴のように見えるか見えないかギリギリと言う細かいご要望にも対応可能です。

 

 

さてそろそろ本題に戻しましょう。

幅が広いのにインソール調整をかけた靴、の理由です。

当ブログをず~っと読んで頂いてる方なら既にお分かりかと思います。

こちらの靴をオーダーしたお客様のお足ですが少しだけ幅が広めでした。

ですが、甲が低いんです!!

 

 

『当店のオーダーは1サイズに○種類の幅をご用意しています』と書いていあるのをたまにお見かけします。

実はこれ横幅の事しか考えてないんですね。

でも今回のお足の場合これでは対応できません!

確かに幅のバリエーションを持たせた木型を何型か用意した方がコスト的には安く済みます。

ですが足に合わなければ幅補正の意味がありません。

横だけでなく上下も合わせないと本当は駄目なんです。

なのでBROSENTでは面倒でも1足1足お足の形状に合わせて補正をかけている訳です。

 

とまぁメーカー泣かせのBROSENTのオーダーですが、今後も頑張って今のやり方を継続、もしくはパワーアップしていこうと思います。

靴にお困りの方はぜひご相談ください!!

※ただ極端な場合は対応できない場合もあるので、その時はごめんなさいm(__)m

 

 

 

 

 

 

 

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