本間です。
今回もBROSENTの人気メニュー「靴の染替え」の
ご紹介です。
もう何百足も「染め替え」を行ってきてだいぶ
技術的にも少しだけ自信がついてきました・・・が!
正直に言いますと、今でもこの革が来ると受けようか、受けまいか・・・
と考えてしまう革が御座います。
その職人泣かせの「革」とはどんな革でしょうか。
その職人泣かせの「革」を使用した今回のご依頼のお靴はコチラで御座います。
この画像を見てお解りになられた方は相当の「革マニア」ですね(゚Д゚;)
解りますか?こちらは人気メーカー「ALDEN(オールデン)」のブーツです。
そして使用されている革は「クロムエクセル」と言う革で御座います。
アメリカの「ホーウィン社」が作っている革ですが、とにかく「オイル」がかなり含まれています。
この「オイル」が後染めする染料と相性が悪くて中々受け入れてくれないんです。
その為、「黒」等の濃い色で有れば何とかキレイに仕上げる事は出来るのですが、今回ご依頼頂いた
ご希望のカラーは「オレンジ系のブラウン」でした。
色のコントロールが難しいので非常に難解な染色ご依頼です。
このご依頼を受るとした時に下記の様な不安が有りました。
・ムラがかなり出てしまかもしれない
・鮮やかな発色が後染めで出るのか?
・染めた後に色抜け等のトラブルが出ないのか?
考えだしたらキリが有りません(-_-;)
ご依頼頂いたお客様は以前にもBROSENTで染め替えのご依頼を頂いたお客様で
上記の不安点を素直にお伝えした所、快くご了承頂きました。
難しい作業ですが、技術向上のお勉強をさせて頂けるチャンスなので有難くご依頼を受けさせて頂きます☆
途中経過は色々な事をやり過ぎて集中していたので画像を取り忘れましたm(__)m
それではお仕上がりのbefore⇒afterをご覧下さい。
まずはお預りした時の先程の画像をご覧下さい。
そして、染色後のお靴の画像です。
何とか無事に着する事が出来ました。
良く見れば若干の「ムラ」は勿論御座いますが、ご希望の「オレンジ系ブラウン」の鮮やかなカラーは
再現出来たと思います。
ただ!まだまだ実は終わりでは御座いません。
今回は「ベルト」も同色での仕上げでご依頼を頂いております。
「ベルト」はクロムエクセルでは御座いませんが素材が違うので染料の色の配合も変えます。
靴を見ながら色を合わせて染色していきます。
中々、良い感じに色が整いました。
それでは仕上げを行ったベルトのbefore⇒afterです。
このベルトの「革」も顔料仕上げになっていてとても染まりずらい革でしたが何とか着地です☆
これでミッションクリアです!!
以下でしょうか。
全く別物!!に仕上がりました。
後はお渡し時にお客様が喜んで頂けるか・・・
先日、引き取りに来られたお客様から「わぁ!イメージ通りです!!」とヾ(*´∀`*)ノ
喜んで頂けてホッとしました☆
今回、またお客様からのご依頼で色々と技術的な部分での発見が御座いました。
貴重なご経験をさせて頂いたお客様に感謝致します!有難うございました。
クロムエクセル等の特殊素材の「染色」は仕上げやデザインによって行えない場合も御座います。
またご料金に関しても「お見積り」とさせて頂いておりますので、もしご依頼をお考えの場合は
下記よりまずはお問合せ下さい。