目黒オーダーシューズショップ「BROSENT」の本間です。
今年1年で一体何足のご依頼が来ただろう・・・
今回のブログは「コードバン」の変色補修です。
画像の様に左右の色が大きく異なってくるトラブルです。
ここ最近毎月、数足のご相談、ご依頼をお受け致します。
何故こんな事が起こるのでしょうか???
その原因は「色付け」の仕上に原因が有る様に感じます。
確かに「ホーウィン社」のコードヴァンはちゃんと染めて作られていますが・・・
特に最近のコードヴァンは染色が弱いのか。。。
最後に「黒」の塗料を薄く塗って「真っ黒」にしたり「NO.8」と呼ばれる「バーガンディー」に
整えてる事が作業をしていて感じます。
手間など考えると「効率化」を優先する時代なので仕方が無い?のは解らない事も有りませんが。
そんな「コードヴァンの最近の事情」を切り取ったブログを先日公開しております。
何と最近は「馬」なら何でも良いとか?「シマウマ」でもコードヴァンの革は作れるとか??
コードバン好きの皆様は是非読んでみて下さいね☆
さて、こんな事を嘆いていてもコードヴァンの色は戻りません・・・
市販されている「コードヴァン用 クリーム」でメンテナンスすればその場はキレイに戻るかもしれません。
ただ、数度の使用で元に戻ってしまっては根本的な解決にはなりません。
靴磨屋さんに持って行けば「ピカピカ」に磨いてもらえると思います。
ただ、やはり上からクリームで色を補色してワックスでピカピカに磨いても・・・
やはり根本的な部分は解決できません。
ベースとなるコードヴァンの色を補修しない限りは「イタチごっこ」になってしまいます。
こうなった場合の解決策は「コードヴァン」の革自体をしっかりと染色し直してあげる事が
1番の改善策の様に思います。
方足の色だけが変色してしまった場合も、勿論「両足」をしっかり染色し直します。
勿論、BROSENTの私 本間が拘る「100%染料仕上げ」です。
しっかりと「黒」の染料でコードヴァンを染色致します。
染色は1度ではまた抜けてくる可能性が有るので最低3度は染色を繰り返し行います。
しっかりと染色を行ったコードヴァンに水分、油分を与えて復元させていきます。
そして最終仕上げにワックス等で光沢のバランスを整えて仕上がりです。
元々、艶の有る革なので「油性ワックス」で必要以上に光らせて仕上げる事は致しません。
「コードヴァン」本来のツヤが一番自然で美しい仕上がりだと思います。
素材を生かした仕上げをご提案させて頂きます。
如何でしたでしょうか。
しっかり変色の根本的な部分を解決してあげる事でこれだけ回復致します。
上記の様なご相談をBROSENTではお受けさせて頂きます。
金額は大よそ「10000円~16000円+税」※デザインやブーツなどで価格が変わります。
納期は通常「3週間~1ヶ月」程 ※年末年始や混雑具合により変更は御座います。
また、コードヴァンでもランドセルに使用されている様な「完全塗料」の素材等
染め替えが行えない場合も御座います。
まずは、メールでも構いませんのでご相談くださいね。