作り手の努力が有るから良い靴は生まれるんです!

本間です。

 

今回は、オーダーシューズの染色のお話です。

 

とは言いながら・・・

変わった型に抜いてある革の様ですが??

これは一体何を染めているのでしょうか???

 

一言に「靴の染色」と言ってもそういつも通りに

行えば良い!とは限りません。

 

様々なオーダーシューズのご注文の為に

色々と努力してるんですよ!

 

 

 

基本は、製品として靴が出来上がってから染色を

行うのですが、「素材」「色」が極端に違う「コンビネーションパターン」のオーダーシューズの場合は先に染色を行う事が御座います。

 

通常で有ればこの様な感じで靴が出来上がってからお客様にご指定頂いたカラーに染色を行います。

 

 

しかしながら、全て「手染め」で行う為、いくら細い筆等を使用しても染色が困難な場合が御座います。

例えばこの様な「コンビネーションパターン」でご注文頂いた場合です。

 

 

茶色のスエードとグリーンに染色したカーフのコンビネーションパターンです。

これは、染色の際に「茶色のスエード」にグリーンの染料が染みてきたり汚してしまったりする可能性大・・・

流石に「製品手染め」するには無理が有ります・・・

 

その為、この様なご注文を頂いた時は先程ご覧頂いた画像を覚えてますか?

もう一度見てみましょう!

 


 

この様に靴を組み立てる前に先んじて「染色」を行います。

 


 

靴によって色々なパターンで革を抜かれていて「へぇ~こう言う型なんだ」と

ジロジロ見ちゃったりもします。

 

上記の様な「先染め」が必要なオーダーシューズの受注を頂くとこの様な流れが組まれます。

 

①お客様からオーダーを頂く

②メーカー(セントラル靴)に発注をかける

③メーカー(セントラル靴)で革パターンを抜いて貰ったらBROSENTに一度郵送してもらう

④BROSENTで染色を行い完了後にメーカー(セントラル靴)に郵送する

⑤メーカー(セントラル靴)到着後に靴の制作に入る

⑥BROSENTに納品後、バランス等を整え仕上げ作業を行い完成

⑦お客様にご連絡

 

と言った流れを行います。

その為、通常に作成の流れを組めるオーダーシューズよりもお時間が掛かる場合が御座います。

 

こうして、色や素材が大きく異なった「コンビネーションシューズ」が完成します。

これだけの手間暇や時間のロス等を考えると世の中にあまり「手染めコンビシューズ」が多く無いのが頷けるのでは?

 

今回「先染め」した2足の靴はどの様な仕上がりになるのでしょうか☆

私も、組み合わせるもう一つの素材とのバランスを考えてイメージしながら染色しましたがちょっとドキドキします。

バッチリな色の相性で仕上がってくれる事を信じて!

今日も明日も染色技術を磨きます!!