後編「 Tricker’s(トリッカーズ)」の染替え(リカラー)はお任せ下さい!

本間です。

 

前回の書いたブログ

 

「Tricker’s(トリッカーズ)の染替え(リカラー)はお任せ下さい!(前編)

 

はご覧頂けましたでしょうか?

まだの方は是非「前編」をご覧下さい。

 

前回は画像の様に元の「顔料(塗料)」を剥がして

染料で染め始めた所まででした。

 

果たしてこの状態からどう仕上がるのか??

 

Tricker’s(トリッカーズ)のカントリーブーツ等に使用されている革は結構しっかりと「顔料(塗料)」で

仕上げられている為、染め替えを行う際に使用する「染料」が弾いてしまい染める事が出来ません。

 

その為、多くの店舗が「リカラー」する場合は「顔料(塗料)」を上から重ね塗りして色を変える方法を

取ります。

その場合は前回もお見せした様にこの様な「トラブル」が起こります。

 

 

これは悲しいですね・・・

顔料なのでそりゃ剥がれます。上に色を塗って被せてるだけなので・・・

金属で言うメッキ塗装の様なものですね。

また「顔料(塗料)」仕上げの特徴として「ベタ塗りになる」「濁った色になる」等々・・・

革本来の風合いが消えてしまいます。

 

この様なトラブルにならない様に私、BROSENTの本間は「顔料(塗料)」は一切使用しません。

100%染料のみで仕上げます。

 

染料のみで仕上げると言う事は「革を染め直して色を変える」と言う事なので

上記の様な色が剥がれ落ちると言ったトラブルは起きません。

 

また、革本来の風合いを最大限に引き出す事が出来るので仕上がりが圧倒的に違います。

「透き通る様な透明感の有るツヤ」「革本来のしなやかさ」等々・・・

全て補えます。

 

それでは「後編」では一気に仕上がりまでをご覧下さい。

 

まずはお預りした時の状態です。

 


 

ここから企業秘密の「顔料(塗料)除去」を行い染色を行います。

元々の「顔料(塗料)」を除去したとは言え、やはり「染料」が染み込みにくく非常に作業が困難です。

「これ・・・大丈夫??」と言う見た目ですよね💦

 

 

と、ここまでが前編でお見せした内容です。

ここからが腕の見せ所!!

コツは「努力」「根性」「根気」「集中力」「諦めない気持ち」・・・です!!

 

とにかくまずは下地を全て染める事に集中します。飾り穴1つも逃さぬように!!

 

 

どうですか!諦めなければちゃんと染まるんです!

でもガムシャラにやっても「革を傷める」事になりますので加減は必要です。

なるべく最終的に美しく仕上がる様に丁寧にやる必要が有ります。

 

この後、ご希望頂いたカラーを見ながら「染料」を調合して色を作り何度か分けて色を整えていきます。

下染めが完了したら仕上げの作業です。

 

革にも相当負担を掛けてしまっているのでしっかりと「保湿」を行い革の状態を整えてあげます。

 


 

一気に変化してきましたね☆

ほぼ完成!!!・・・?

いや、良く見て下さい!

 

 

部分的な「隙間」が染まり切ってません。

細かい部分をチャックしていきます。

気になる点は再度、部分染色を行いながら整えていきます。

 

 

全て「手作業」で行っているので本当に細かい隙間等、どうしても限界は有る事はご了承下さい。

そして出来る限りの事を行い完成です!

 

どうぞ、100%染料で仕上げた「染め替え(リカラー)」のお仕上がりをご覧下さい。

 


 

どうですか!圧倒的な仕上がりの良さがお解り頂けますでしょうか。

 

 

最後に『before⇒after』でもう一度比べてみましょう。

 



 

この仕上がりを見て頂ければ、今までの長い説明は無駄になっちゃうかもしれませんね☆

 

「Tricker’s(トリッカーズ)は顔料(塗料)での塗装しか出来ません」と言われたと言う

お客様からの言葉を聞きました。

 

いえいえ!ちゃんと考えながら行えば染料で仕上げられますよ☆と声を大にして言いたいです。

Tricker’s(トリッカーズ)の染替えはBROSENTの本間にお任せください!!

 

【革靴の染替え(リカラー)をご検討中の方はコチラをご覧下さい】

 

そして次回、近日公開のブログ!

「ALDEN(オールデン)の靴を雨の日に履いたら・・・シミや色落ちが(T_T)    同色染めのご依頼」

果たしてどれ位回復したのでしょうか☆

お楽しみに☆