コラム『Remember past order vol.56~仕上げについて』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか?」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います!」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。

長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。

なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい!我々はオーダー屋です!』と言う事を知って頂きたい!と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。

お買い物の参考にして頂ければ幸いです。

では参りましょう!

本日は染めの仕上げについてのお話です。

 

BROSENTのオーダーのフリーカラーシステムでは2つの事を決めて頂きます。

一つは色味

ダークブランだったり、ネイビーだったり、バーガンディだったり。。。

あと濃淡も決められます。

『これよりもう少し濃く』と言った具合です。

 

そしてもう一つ決めて頂きたいのがフィニッシュ、仕上です。

濃淡を強めにとか、弱めに以外にこんなことも出来ます。

最近人気の仕上げです。

 

 

全体的にはトゥに向けて濃くする標準的なアンティーク仕上げですが、パーフォレーション(パーツ端の穴飾り)を濃くしてあります。

こうすることで靴全体に立体感が出ます。

普通のアンティーク加工に一手間加えるだけで、より深みのある1足に仕上がります。

 

他の仕上げも見てみましょう。

なるべく濃淡を少なくするとこんな感じになります。

 

 

ただ染料で染める場合必ず多少の濃淡は出来てしまいます。

顔料(ペンキみたいなもの)の場合革を染めるのではなく、革の上に色を乗せるのでプラスティックのように濃淡無しも可能ですが、染料の場合は革自体を染めるので多少の濃淡は出来てしまいます。

予めご理解ください。

 

続いてはリバースアンティーク仕上げです。

 

 

通常のアンティーク仕上げはトゥに向かって濃くしていきます。

それを逆にトゥに向けて薄くなる様に仕上げています。

かなりマニアックな仕上げ方法ですが、一部の方に人気があります。

一見普通ですが、よく見ると『こんな仕上見た事無いね』という通好みの仕上げ方法です。

他にもこんな大胆な仕上げ方法も!

 

 

縁周りを大胆に濃くする仕上です。

イタリア靴でたまに見る事が出来る仕上げ方法です。

こうなると最早アートな感じですね!

 

このようにBROSENTでは色々な方法で仕上げを行う事が可能です。

『こんな感じにしてみたい』と言う靴があったらお写真をお持ちください。

ネットでもOKです。

その場で職人さんが確認し、出来るか出来ないか判断させて頂きます!

BROSENTで貴方だけの1足を作ってみませんか?

 

 

念のため書いておきますが、100%再現するのは難しい場合が多いです。

相手が革なので、完全に同じ色が出ない場合があるのです。

なるべく近づけるよう努力はいたしますが、その辺りはご了承ください!!

 

 

 

 

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