本間です。
今回は「メンテナンス」のお話です。
先日、店内でメンテナンスをしていたら
お客様からこんなご質問が有りました。
「クリームとか指で塗った方が良いんですか?」
う~ん・・・どうなんだろう。
あまり意識せずに行ってましたが
確かに私、「ポリュシュ(鏡面磨き)」の
時は指でワックスを塗ってましたね💦
果たして??
私個人的には
〇乳化性クリーム➡ペネトレイトブラシ
〇油性ワックス➡指で塗ってから布で仕上げる
と言った感じです。
乳化性クリームもポイントに色を乗せたい場合などは「指」を使いますね。
こればかりは「やりやすい方」で良いのだとは思います。
ただ!「ハイシャイン(鏡面磨き)」の際は布でワックスを塗るよりも
始めは「指」で馴染ませてあげた方が仕上がりが早い様に感じます。
私なりの推測ですよ!あくまでも個人的な見解☆
そもそも、「ハイシャイン(鏡面磨き)」は革の「毛穴」を潰して革の表面を平らにする事で
鋭い艶が出ます。
この「平らにする」と言う事が大事な訳です。
初回に塗る「油性ワックス」でどれだけ毛穴を埋めて平らに出来るかで
仕上がりが変わってくるんだと思います。
その時に「布」に油性ワックスを取り革に擦り込むよりも
「指」に取り直接革に擦り込んだ方が毛穴を潰し平らに出来て居る様に思います。
「指の体温でワックスが溶けて馴染みやすくなる」と良く言われますが
それも1つの理由だと思いますよ☆
と言う事で普段『無意識』に行っている「本間流 ハイシャイン方法」を
改めまして披露致します☆
①まずは乳化性でしっかりとベースを仕上げたお靴です。
ハイシャインだけはやめましょう☆しっかりとベースは整えて下さいね☆
②直接「指」で油性ワックスを取ります。この時、個人的には少し気持ち厚塗り出来る量を取ります。
③指の平で油性ワックスを少々、革に潰し込む様に擦り込みます。
④この様な感じに「ハイシャイン(鏡面磨き)」したい場所に油性ワックスを指で平らに均す様に。
ここからは通常通りに「水」を数滴落とします。
⑤水を垂らした場所から「ネル生地」等の柔らかい布を指に巻き付けて油性ワックスを薄く均していくのですが
ここ、「ポイント」かもしれません。
私、本間はほぼ「力」を入れません。軽く指先を当ててあげる位です。
⑤初めから既にツヤ感を感じられます。まずは「追いワックス」はせずに1度このまま
水だけを調整して使いながら仕上げちゃいましょう。
⑥初めに塗った「油性ワックス」だけで仕上げた状態がコチラです。
作業前と比べてみましょう☆
光沢感は確実に上がってますよね。
これは、革の表面に「油性ワックス」のコーティングが出来た状態です。
ここまでくればもう楽勝です。
この上から、もう1度2度「油性ワックス」を足して仕上げて行けばドンドンと光沢感は増し
「ハイシャイン(鏡面磨き)」に仕上がります。・・・が!
この位で良くないですか?
もっとピカピカに鏡みたいに光ってる方が良いですか?
ここからはお好みに分かれると思います。
もっとバキバキに光らせたければ作業を続ければ良いですし、この位が良いかなと思えば
このままフィニッシュにしちゃっても良いですし。
ただ、フィニッシュさせるにせよ もっと光らせるにせよここまで持ってくるのに
苦労するんですよね(;^_^A
私が今回行った方法が絶対では有りません。
あくまでもこんなやり方でやってるんだ~ってご参考程度にして頂ければと思います。
で!結局は「布が良いの?指が良いの?」・・・う~ん・・。解りません(笑)
今まで「布」で上手に出来てればそれで良いですがイマイチ上手くいかないなぁ・・・
と言う場合は1度「指塗り」を試してみては?
時短になるかもしれませんしね♪
意外とその方がやりやすくなった!って方もいらっしゃるかもしれませんね♪