ミュージアムカーフ風のオーダーシューズ仕上げ

本間です。

 

先日「中々手強い、オーダーシューズ仕上げ」

のblogを書かせて頂きました。

 

その中の1足「某超高級靴メーカー」で

使用されている事で有名な革。

 

「ミュージアムカーフ」に似せた雰囲気の

カラーオーダーを頂きました。

 

今回はお客様にお渡し後に大変ご満足頂けたご連絡を

頂いた為、全貌をご紹介致します☆

 

それではまず、「ミュージアムカーフ」とはどんな革なのか☆

 


 

上記の様なイタリアのタンナー(皮革を製造する工場)が作るムラ染めの革です。

かなり独特なムラ感が特徴でこの「ミュージアムカーフ」を使用したモデルは非常にファンも多いのでは?

 

今回は、BROSENTのオーダーシューズ 「フリーカラーシステム」を利用し

上記の「ブルーの財布」の様なイメージでのオーダーを頂きました。

 

オーダー頂いたお靴はコチラです。

 

 

BROSENTオリジナルオーダーシューズ 「ALICE(アリス)」です。

年間通して人気の「チャッカブーツ」です。

 

今回はカラーの発色を考えてフランス アノネイ社のヌメ革を使用しました。

決して国産レザーが悪い革では御座いませんが、「発色の良さ」がやはり断然良く

独特な雰囲気の染色をご希望の場合は「アノネイ」をおススメさせて頂いてます。

 

それでは、染色を行います。

全体に下処理を行った後に「青系」の染料を薄くしながら下地を染めていきます。

 

「ミュージアムカーフ」の独特な強いムラ感を表現する為に濃度の違う染料を

数種類準備して重ねながら染めていく作業を行います。

 


 

画像の様に一番初めに染めた「薄いブルー」を潰さないように少しずつ濃いブルーを徐々に重ねて

行きます。

 

筆先を使いながら色を乗せる様に。

 


 

あまり丁寧に計算しながら染めると「わざとらしい」感じが出てしまいますし、

あまり適当だと「雑」な感じが出てしまいます。

 

良い意味でランダムにあまり考えず、計算せずバランスだけを注意しながら繰り返し繰り返し

「トントン」「トントン」と色を乗せていきます。

 

染料で染めただけの段階でも結構ムラ感は強く出ていますがここから「仕上げ」作業に入ります。

油分や水分などを入れながら革のコンディションを整え、艶感を出していきます。

 

それでは最終的に仕上がった「ミュージアムカーフ」風 BROSENT仕上げをご覧下さい。

 


 

画像のブルーの財布と比べると結構再現出来てるのではないかと・・・

どうでしょうか(・・?

 


 

中々、難しいご注文でしたが何とか仕上げる事も出来てお客様にも喜んで頂けました☆

ホッとしました・・・(;^_^A

 

今回の様にお客様からご依頼を頂いて、仕上げを行わせて頂く事で少しずつ出来る事が増えて来てます。

今回の「ミュージアムカーフ」風もお客様のお陰で手にする事が出来た新たな染め方の1つです。

優しく広い心でご注文下さるお客様に本当に感謝です。

 

これからもっと様々な難問なご依頼を頂く事が増えてくるかもしれませんが

出来る限りご期待にお応え出来る様に全力で仕上げの染色を行わせて頂きます☆

 

ちなみに・・・今回の「ミュージアムカーフ」風での染色ですが

追加のご料金は発生致しません。

 

BROSENTでは染色費用は全て基本価格に含まれております。

その為、「ハンドペイント(手染め)追加料金 +¥〇〇〇〇〇~」等は御座いません。

 

その為、6万円台~8万円台で上記の様な皆様のイメージに近いお靴を

最高の素材、最高のフィッティング、お好きな色でお作り頂けます!!

 

こんな楽しいオーダーシューズが作れるお店って探しても中々見つからないのでは?

 

ご興味をを持って頂いた方は是非こちらをご覧下さい☆

BROSENTのオーダーシューズについて

 

過去に頂いたオーダーシューズコレクションの1部の作例

 

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