本間です。
今回は「靴の染め替え」のご紹介。
大好評の染め替えなんですが・・・
スゴク難しい染め替えのご依頼を頂きました。
独特のムラ感が特徴的な「ミュージアムカーフ」の様に!
・・・これは出来るのか??
正直、キレイに仕上がる保証が無かった為、
お客様と相談させて頂いて「もし上手く表現出来なかったら通常の仕上げに変更させてください」と言うご了承を頂いた程💦
ミュージアムカーフとはこんな感じです。
英国超高級靴メーカー「John Lobb(ジョンロブ)」で使用されている独特のムラが特徴的な革です。
今回はこのバーガンディーの「ミュージアムカーフ」をお手本に染め替えを行いました。
正直な所、絶対にキレイに仕上がる保証が無く、作業自体も過去に行った経験もなかった為
お断りしようと思ってました。
お客様からは「もし上手く出来なくても通常のバーガンディー色になれば良いですよ」と言う
保険の言葉も頂戴しまして・・・
私もちょっと職人魂をくすぐられて・・・「ちょっとやってみたい・・・」と言う気持ちも
有りまして(*´ω`)
お客様ご了承の上、チャレンジさせて頂く事になりました。
舞い上がっていた為、作業前の画像を取り忘れましたm(__)m
作業途中からの画像になりますが・・・
右側の靴がお預かりした時の状態の靴です。
左側は既に染めた後の靴ですが・・・お!まあまあ雰囲気は出ています☆
薄めのバーガンディー 濃い目のバーガンディー その他の染料をいくつか用意しておいて
筆でランダムに「ポンポン」と色を乗せる様に重ねていきます。
時には「綿棒」や「ティッシュ」等も使いながらなるべく似たムラが出る方法を見つけながら・・・
そして遂に完成☆
どうぞご覧下さい☆
全く同じとは言えませんが何となく近い感じですよね☆
本物の「ミュージアムカーフ」と比べてみましょう。。。
もう少しブルー入れて薄めた方が良かったかな・・・と思いつつも
中々の出来だと個人的に納得の仕上がりです。
如何でしたでしょうか。
作業してみて、やはり大変でした。
適当にムラを付けている様でやっぱり実際に作業するとバランスがスゴク大変なんです。
やり過ぎるとワザとらしくなるので、違和感が出ない様にギリギリの所を狙って☆
この仕上げは全ての靴に出来る訳では御座いません。
もしご依頼頂く場合は、少し細かくご相談させて頂きます。
価格・納期はお見積りとなります。
新しい技術を身に着ける為に色々とチャレンジしていきたいと思います。
今回はお客様に技術向上のチャンスを頂けた事に感謝致します。
有難う御座いました。