こんにちは、BROSENTの清水です。
BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか?」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います!」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。
長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。
なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい!我々はオーダー屋です!』と言う事を知って頂きたい!と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。
お買い物の参考にして頂ければ幸いです。
では参りましょう!
本日はブローギング、日本ではウイングチップと呼ばれるデザインのお話をしようと思います。
キャップトゥとストレートチップのようにウイングチップも欧米と日本で呼び名が異なります。
アメリカで言うパーフォレーション(=パーツの淵に入れる穴飾りのこと)や、ピンキング(=パーツの淵のギザ飾りのこと)のことをイギリスではブローグと言います。
そのブローグが入る代表的なデザインとしてこのデザインをフルブローグと呼びます。
元々パーフォレーションや、ピンキングは水はけを良くするための意匠で、このデザインはスポーツやカジュアルの為のデザインでした。
ですからツイードなど少しカジュアル目の素材とよく合います。
日本ではトゥキャップのデザインがウイングに見える事からウイングチップと呼ばれます。
昔の人はおかめの額に見える事からおかめと呼んでいました。
浅草のベテラン職人さんたちは今でもおかめと呼びます。
一方穴飾りなどの装飾を廃したウイングチップの事をブラインドブローグと呼びます。
パーフォレーションや、ピンキングと言ったカジュアルテイストの意匠を廃し、すっきり見えるためフルブローグよりドレッシーに見えます。
日本ではまだ一般的になっていませんが、スーツなどドレッシーな装いにはこちらの方が合います。
ですから今回ご紹介した靴のように、フルブローグは茶、ブラインドブローグは黒、と言う選択は基本的に正しいと思います。
もちろんお手持ちの服の色などで代わってきますが。。。
靴は比較的靴単体で選ばれる方も多いです。
本来は服とセットなんですね。
どうやって合わせたら良いか分からなかったら是非BROSENTに相談にいらっしゃってください。
合う靴が作れちゃうのがオーダーですから!!
本日ご紹介した靴は『作例1』⇒『Ex.40』と、『作例2』⇒『Ex.61』でご覧いただけます。
BROSENTの靴の特徴に関しては『BROSENTの靴』でご覧いただけます。
オーダー方法に関しては『How to Order~オーダーの方法』でご覧いただけます。
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