こんにちは、BROSENTの清水です。
BROSENTではオーダーや染替え時の色の目安としてオリジナルカラーを多数用意しております。
大体お客様からご要望があって作ってみたら『これ良いね~』ってなって、『よし追加だ!』ってなる訳なんですが、今回久々に『これ良いね~』が出ました!
と言う訳で新色追加です!!
まずは百聞は一見に如かず、見て頂きましょう!
グレーです。
その名も≪New Urban Grey≫です!
実はこれまでもグレー自体はあったんです。
名前は≪Urban Grey≫。
では何故敢えて≪New≫まで付けて新しいグレーを出したのか?
ここからは少々マニアックな話になります。
グレーの話をする前に白の話をしなければなりません。
白は脱色や漂白、顔料と言った方法で作られています。
因みに顔料とはペンキのように表面に吹き付けて染めるものです。
使用するうちに剥げてきたりと長持ちしません。
見た目も革本来の味が無くなってしまいます。
白い靴などはこれに該当します。
現代において白の染料と言うものは存在しないのです。
『現代において』とわざわざ書いたのは、過去にあったからです。
何と古代アンデス文明において白の染料と言うものが存在していたんですね~!!
では何故現代には無いのか!?
実は出来る事は出来るらしいです。
ただ非常に高価になる為採算が取れない、と言う事らしいです(-_-;)
どれだけ高いんでしょうね。。。(-_-;)(-_-;)(-_-;)
ここまでで白の染料が無いと言う事が分かりましたね?
で、これがどうグレーに繋がるかと言うと。。。
白が無いと言う事は白を混ぜないと作れない色の染料も出来ない、と言う事になります。
例えばピンク、これは白+赤、ですね?
水色は白+青、です。
そして今回の主役、グレーは。。。白+黒です!
これらの染料は作れないんです。
全て顔料仕上げ、ないし異なる色を混ぜて近い色に持っていっているか、です。
実際グレーと名付けられた染料はあるにはあります。
でも実際にそれを使って染色するとちょっと緑がかっていてあまりきれいではありません(T_T)
これでは私納得いきません。
と言う訳で従来ある≪Urban Grey≫の話に戻るんですが、これも実はオリジナルカラー唯一の顔料仕上げなんです。
今の所『剥げた!』と言うご報告はありませんが、長い目で見れば剥げる確率が高いです。
もちろんその点ご了承頂いてお受けするんですが、こちらとしても積極的にお薦めはしていませんでした。
でも私グレー靴好きなんです!
本間先生に前から『考えて!』と依頼をしていたんですが、オーダーの仕上げや全国から集まる染替えのご依頼に手いっぱいでなかなか進捗しませんでした。
ただ今回はお客さからのご依頼!
首を縦に振るしかございません(笑)
と言う事で今回完成したのが、こちらの≪New Urban Grey≫と言う訳です。
どうやったかと言うと、下地(=ヌメ革)の白っぽさを利用して、黒を調整して染めていっているんです。
加減がなかなか難しいそうです。
やり過ぎると黒になっちゃうんで。。。(;^_^A
下地を利用するので染替えには使えないんですが、オーダー限定で出来る事になりました!
革本来の味を残したグレー靴!!
是非ゲットしてみて下さい!!
私もオーダーします!!
※『オリジナルカラー』のページを『How to Order~オーダーの方法』の下に移動しました。
※これに伴い旧グレーの≪Urban Grey≫は受注不可とさせていただきます。
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。