コラム『Remember past order vol.13~俺に言わせろ』

こんにちは、BROSENTの清水です。

BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか?」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います!」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。

長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。

なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい!我々はオーダー屋です!』と言う事を知って頂きたい!と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。

お買い物の参考にして頂ければ幸いです。

では参りましょう!

 

本日ご紹介する靴はこちらです。

今回はカジュアル用のウェルトのお話です。

 

 

ウェルトとはこれのことです。

 

 

アウトソール(本底)を縫い付けるための物で、グッドイヤー製法の靴にとって重要なパーツです。

このパーツ大きく分けて2つのデザインが存在します。

まずは一般的に見られるこの形。

 

 

上面が平らなためフラットウェルトと呼ばれます。

ドレスからカジュアルまで幅広く使用できる比較的万能な形です。

そしてもう一つが今回ご紹介するこちら。

 

 

スプリットウェルトとかストームウェルトと言います。

フラットウェルトがアッパーに対し垂直に繋がっているのに対し、このスプリットウェルトはアッパーとの際に一枚パーツを付けた様に立っています。

パーツだけ見るとこんな感じになっています。

 

 

これはアッパーとウェルトの間に水などが入りにくい構造にするために開発されたデザインです。

水などが入りにくい構造、と言う事は比較的ハードな環境にも耐えられると言う事です。

そう、このパーツは古い時代はアウトドア用に履く靴=スポーツシューズ用として開発されたのです。

ですので今回ご紹介した靴のようなスエード&ラバーソール、みたいなカジュアル向きの靴によく似合います。

カジュアル用のお靴をお探しの方は是非参考になさって下さい。

 

BROSENTではこのようにカジュアル向きのオプションもご用意しているので、作る靴によって使い分けられます。

分からない場合はお気軽にご相談くださいね。

 

 

 

スプリットウェルト +2,300円(税込)

 

 

 

本日ご紹介した靴は『作例1』⇒『Ex.35』でご覧いただけます。

BROSENTの靴の特徴に関しては『BROSENTの靴』でご覧いただけます。

オーダー方法に関しては『How to Order~オーダーの方法』でご覧いただけます。

 

 

 

 

BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。

詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。