コラム『踵は調節が出来ます~知ってました?』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さん大なり小なり靴に関する悩みがあると思います。

お金に糸目を付けなければ解決できるもの、ちょっと解決は難しいもの、様々です。

ですが中には知っていればあっさり解決できるものもあります。

本日はそんなお話です。

 

突然ですが私は踵の骨が出ています。

 

 

 

ですので靴で必ず最初に損傷が出るのが、腰裏、踵の裏側です。

 

 

 

職業柄何度かビスポーク=木型から作るフルオーダーも行ったことがあるのですが、解決しませんでした(T_T)

『ラスト=木型のかかと部分を盛れば!』と思ったのですが、位置が高すぎて履き口が笑っちゃう(広がっちゃう)らしいんです。

この場合はいくらお金をかけても解決が難しいパターンです。

ですがある程度改善する方法ならあります。

 

革靴の踵の形状って調整できる、って知ってました?

どうやるかと申しますと。。。

 

 

こんな感じで後ろから潰します。

で、今度は。。。

 

 

横から潰して元に戻します。

これを繰り返すことによって踵が柔らかくなって当たりが軽減されるのです。

 

これ色々と応用が利きまして、例えば太ってらっしゃる方の場合、後から潰した状態にしてあげると履き口が広がるので、少し楽に履けるようになります。

逆に踵が細くて抜けやすいと言う場合は横から潰して細い状態のまま使用して頂くと効果的です。

私の場合は両方やって柔らかくして、最後に横から潰して踵後方を骨に当たりにくいように調節して履いています。

 

 

ただ2点ほど注意が必要です。

革靴の踵の内側には踵を形成、補強するためのにはカウンター芯=月形芯と呼ばれる芯が入っています。

 

 

この方法はこの芯の形状、硬度を変化させることで行う調整法ですが、やり過ぎるとふにゃふにゃになってしまいます。

まぁよほどやらないとそうはなりませんが。。。(;^_^A

これが1点目。

 

もう1つは。。。

きちんとした部材を使っている靴の場合は大概上の写真のような革で出来ています。

その場合割れるものではないので調整可能なんですが、コスト削減のため紙を固めた芯を入れている場合があります。

その場合芯自体が割れてしまう恐れがあります。

革の芯か紙の芯かを見分ける具体的な方法は無いのですが、押してみて『硬った~!』と言う場合は紙である可能性が高いです。

この場合は止めておきましょう(-_-;)

 

これ知ってるだけで結構合わない靴が履けるようになったりするので、ぜひ実践してみて下さい。

くれぐれも上記の注意2点だけはお気を付けて下さい。

責任は持てませんので。。。(;^_^A

 

 

 

 

 

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