こんにちは、BROSENTの清水です。
BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか？」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います！」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。
長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。
なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい！我々はオーダー屋です！』と言う事を知って頂きたい！と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。
お買い物の参考にして頂ければ幸いです。
では参りましょう！
お客さから頂いたお題は『スーツは着ない』『森みたいな感じ』の２つ。
こう言ったご注文はオーダー屋冥利に尽きます！！
燃えますね！！
ベースはグリーンが良いとのこと。
詳細なグリーンの色合いについては最後に本間君と相談して頂くとして、まずはディティールを決めていきます。
ここは私の出番です。
念頭に置いたのが『スーツは着ない』です。
話している内に『スーツを着るお仕事の方に比べ革靴に慣れていらっしゃらない』と言う事が分かりました。
ならば『スニーカーに近い履き心地が良いだろう』と言う事で。。。
ビブラム社のイートンソールをご提案しました。
このパターンだとイギリス・ハルボロラバー社のスタッドソール、通称ダイナイトソール有名ですが、こちらのイートンの方がグリップ力とクッション性が優れています。
強度や革底のような反発力はスタッドの方が上ですが、まずはスニーカーっぽさを優先しました。
次は見た目。
もうここは私の好きなコンビしかありません。
何故ならスニーカーは殆どがコンビだからです！！
『革靴と思わず、グリーンベースのスニーカーだと思って履いて下さい』と言う私のお話と『折角のオーダーだから』と言うお客様のご意向で決定！！
グリーンに合わせる色ですが、グリーンのスエードもあるにはあるんですが、同じ色だと意外と全体が『ぼや～ん』としてしまう事があります。
もちろん素材や色目によってはならない事もありますが、ここは長年の感、今回は『ぼや～ん』となると判断、違う色でご提案しました。
色はブラウンです。
『森みたいな感じ』というもう一つのお題があったからです。
グリーンが葉、ブラウンが幹、自然にある色って相性が良いんです。
見慣れてるので。
そして最後は本間君の出番です。
グリーンの微妙な色合いが中々決まらず、店頭に置いてある雑誌を見ながら『これよりは濃い方が。。。』『もう少しカーキっぽい方が。。。』と色々と相談した結果、こちらのモスグリーンっぽい色合いに決定しました。
なかなか上手く染められず結構苦戦してましたけどね(笑)
オーダー頂く皆さん大概デザインは直ぐに決まることが多いですが、『ディティールや色は良く分からない』と言う方が多いです。
ですがご安心ください。
その為に私たちがいるんですから！
何でも気軽にご相談くださいね！！
あ、因みにオーダー第１号はこちらのお靴でした。。。へへへ(;^_^A
本日ご紹介した靴は『作例１』⇒『Ex.６』でご覧いただけます。
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理＆染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。