こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんスペクテーターシューズと言う言葉をご存知ですか?
1920~1930年代、スポーツや競馬の観戦は紳士淑女にとってある種の社交場でもありました。
当然皆お洒落をして行く訳ですが、そんな時に履かれていたのが黒×白や茶×白といったコンビシューズでした。
その為そういったコンビシューズの事を観客を意味するSpectator、スペクテーターシューズと呼ぶようになりました。
日本。。。いや東京。。。いや目黒区。。。いや目黒区目黒三丁目一のスペクテーター好きだと思われる私が、その一大(?)コレクションをご紹介しながら、その魅力について語っていきたいと思います。
題してSpectator's show!!
第20回目の今回はブラック/カーフ×グレー/バケッタのブラインドブローグ・オックスフォードのご紹介です!
ついに20回目を迎えました『Spectator's show!』。
私の私的趣味にお付き合いいただき誠にありがとうございますm(__)m
記念すべき20回目は私の靴作りに多大な影響を与えてくれた恩人、イタリアが誇ったビスポーク界の鬼才、そして今は亡きRiccardo Bestetti(リカルド・ベステッティ)氏によるビスポークシューズです。
昨年お亡くなりになったと聞いた時は大変ショックでしたが、ブランド自体は継続されているようで少し安心しました。
氏については以前コラムでも書いているので、興味のある方は是非ご覧ください。⇒『こちら』
ビスポークなのでマイラストとなる訳ですが、トゥの形状は当時彼が一番気に入っていたPerfetta(『完璧な』の意)と言うラストが元になっています。
コンビパターンはウィングとカウンターパーツがブラックカーフ、ヴァンプとフェイシング&クウォーターがグレーバケッタです。
バケッタのちょっと粗い感じが気に入っています。
BROSENTでもグレーのスエードは持っているので同じパターンで作ることが可能ですよ!
上から見るとこんな感じです。
リカルド氏はウェスタンブーツから靴作りを学んだちょっと異色の靴職人さんでした。
その為彼が作る靴は他の職人さんが作る靴と雰囲気が大きく異なります。
意匠にもそれは現れており、この靴のウィングやカウンターパーツのデザインに色濃く出ています。
一歩間違えたら下品になりかねないギリギリのセクシーさが彼の靴にはあるのです!
そして特筆すべきはそのフィッティングです!
見た目の派手さと裏腹にこの靴メチャメチャ履きやすいんです!
他のブランドでは見かけることが少ない特殊な芯材を用いており、踵から土踏まずのフィット感は抜群です。
氏の影響を受けBROSENTの靴も氏の靴と同じような作りになっているので履き心地は近いと思います。
氏に作って貰ったビスポークシューズは他にもあるのでそちらも今度ご紹介しますね!
お楽しみに!
無き名匠の1足、如何でしたか?
日本中のスペクテーター、コンビ靴好きの皆さん、是非BROSENTで気軽にオーダーしてみて下さい!!
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。