こんにちは、BROSENTの清水です。
昨23日と24日にテーラードのSartoria KATSUさん、アクセサリーのSOLID DESIGN、そして私たち靴のBROSENTによる3社合同のオーダー会を実施いたしました。
各々それぞれの道を20年以上突き詰めてきた5人が集まった訳ですが、やってみて分かったことがあります。
当たり前ですがBROSENTにアクセサリーの相談に来られる方はいらっしゃいません。
Sartoria KATSUさんに靴を磨きに行く方はいないでしょうし、SOLID DESIGNさんにスーツを作りに行く方もいないでしょう。
一店舗一店舗が同業者が相談に来るほどのプロショップが一堂に会したのを見て、私思ったんです。
『こんな凄いことやってるのに皆さんが知らないなんて、こんなもったいないことはねぇぞ!!』と。。。
世の中には物を買う店が溢れかえっています。
それらは『専門店』と『その他』の二つに分かれると思います。
前者は文字通り一つの商品を突き詰めた店。
売る側はその専門家ですが、基本的には一種類のアイテムしか買えません。
後者は売り場の移動などもあるので、その道の専門家は少ないです。
ですが買い物を一店舗で終わらすことが出来るので楽です。
その『専門店』の3社が一か所に揃った訳ですから、そのマニアックぶりは半端ではありません!
例えばアクセサリーの話。
某A『最近買ったこれどう?』
SOLID DESIGN『これは。。。ひどいね。おもちゃだ。ファション系のアクセサリーに多いんだけど、コスト下げるために、見えない部分を削ってるんだよ、これ。地金をケチってる。』
某A『うそ!だって〇万もしたんだぞ!』
SOLID DESIGN『名前で買うからいけないんですよ』
某A『。。。悔しいからお前のそれくれ』
SOLID DESIGN『え~!?』
某A『じゃあ〇〇と交換で!』
SOLID DESIGN『しょうがねぇな~』
某B『じゃ、じゃあ俺のは?以前イタリアの〇〇〇〇って店で買ったんだけど。。。確か当時〇〇円近かったと思うんだけど。。。』
SOLID DESIGN『。。。。。。。。』
某B『。。。。。。。。』
SOLID DESIGN『これはホワイトゴールドだからその位すると思う』
某B『おっしゃ~!』
某A『ちっ。。。』
例えばスーツの話。
某C『これ今日買ってきたジャケットなんですけど。。。これ今売れてますよね?』
Sartoria KATSU『ツープライスショップに毛が生えた程度だな、作りは。見た目は今っぽく作ってあるけど』
某C『嘘でしょ!?』
Sartoria KATSU『ここ触ってみ。(ラペルをスリスリ)動くだろ。接着芯使ってるよ、これ。それに見てみ、ラペルがペッタンコだろ?こんな体の奴いないって』
某B『良いスーツってハンガーかけたらクタッと見えますもんね』
Sartoria KATSU『良く知ってんな。人間の体はハンガーじゃないからな。数十万のスーツはハンガーにかけるとかっこ悪いんだよ』
某C『へ~』
例えば靴の話。
SOLID DESIGN『バングル磨き終わりましたよ』
BROSENT『お~!メチャメチャ綺麗だ!お礼に靴磨きますよ!』
SOLID DESIGN『自分で言うのも何だけど汚いな、これ。。。綺麗になります?』
BROSENT『多分大丈夫!少々お待ちを。。。』
5分後
BROSENT『出来ましたよ』
SOLID DESIGN『何じゃこりゃ~!新品より綺麗じゃないですか!!』
BROSENT『ちょっと色に変化付けましたからね』
SOLID DESIGN『FBに載せよ。携帯取ってくれ!』
分かりますか?この業界にいる私たちでさえ、ジャンルが変わればセミ素人で、雑誌の情報やブランドネームで買い物をしてしまうことがあるんです( ゚Д゚)
自身の眼でその物の本質を見極め、付けられた値段の価値が確かか見極めることが出来ないのです。
『ならその道のプロを集めちゃえ』と言うのがこのオーダー会の趣旨なのです。
お買い物で決して損をしないオーダー会。
もしかしたら同業他社さんから迷惑がられちゃうかもしれないオーダー会。
次回も来月に開催予定です。
ご自身の所持品の鑑定だけでも大歓迎ですよ!!