こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんスペクテーターシューズと言う言葉をご存知ですか?
1920~1930年代、スポーツや競馬の観戦は紳士淑女にとってある種の社交場でもありました。
当然皆お洒落をして行く訳ですが、そんな時に履かれていたのが黒×白や茶×白といったコンビシューズでした。
その為そういったコンビシューズの事を観客を意味するSpectator、スペクテーターシューズと呼ぶようになりました。
日本。。。いや東京。。。いや目黒区。。。いや目黒区目黒三丁目一のスペクテーター好きだと思われる私が、その一大(?)コレクションをご紹介しながら、その魅力について語っていきたいと思います。
題してSpectator's show!!
第2回目の今回はBrown Calf×Beige Calfのローファーです!
こちらは英国Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)の#9535、SCOTNEYと言うモデルです。
ラスト337を使用したハンドグレードコレクションの1つです。
登場は2005年なので、337では第2~第3世代位でしょうか。
当時は半年に1回はノーザンプトンのメーカーに足を運んでいたのですが、このモデルはプロトタイプの時から『カッコイイ!』と目を付けておりました。
で、発表次第即発注した記憶があります。
全然売れませんでしたが。。。(;^_^A
コンビパターンは正式名称で言うとChestnut Burnished Antique Calf×Beige Burnished Calfです。
さて、ここで豆知識を。
C&Jのハンドグレードとスタンダードの違いってご存知ですか?
ハンドと言ってもグッドイヤーメーカーですからハンドソーンではありません。
ハンドと言うのはあくまでも上級を意味するだけです。
大きな違いは素材です。
レザーソールはハンドグレードの場合BROSENTでも使用しているドイツのレンデンバッハ社製のオークバークソールになります。
因みにスタンダードは英国製のベンズです。
ですのでハンドグレードでラバーソールにしてある物はあまりハンドグレードの意味がありません。。。(-_-;)
アッパーですが、これは微妙です。
黒は正直同じ革です。
ただしハンドグレードの方は良い部分を抜くようにしています。
一方茶系ですが、正確にハンドグレード用を呼べる色は全部で5種類です。
素材名はこちらの靴でも使用されているBurnished Antique Calfで、Dark Brown(19B)、Chestnut(11B)、Burgundy(16B)、Beige(1NB)、Tan(1TB)。
スタンダードでも同じ色名の革が存在していますが、この5色だけは別物になります。
Burnished Antique Calfは仕上げの薄い革で作って、生産後手で仕上げを施します。
その他の革はBurnished Calfと言う名で、スタンダードでも用いられます。
要するにBurnished Calfを使ったハンドグレードはアッパーのランクがスタンダードと変わらない、と言うことになります。
今はBurnished Antique Calfの種類も増えているかもしれませんが。。。(;^_^A
話を元に戻しましょう。
と、言う事でこちらのモデルに一目ぼれ。
元々はカーフとキャンバスのモデルだったのですが、カーフで別注。(パターンが変わってしまいます)
図らずもSCOTNEY2となってしまいました。
『清水は無茶言う。。。』と各メーカーから恐れられる訳ですね(;^_^A
上から見るとこんな感じです。
キャップのローファーって斬新じゃないですか?
ローファーは通常エプロンダービー、通称ユーチップなどと同じでモカを使用する場合が殆どです。
それをシンプル、且つドレッシーに仕立てる辺りにC&Jのセンスを感じます。
究極のドレスローファーとも言えるのではないでしょうか?
前回のSpectator's show!をお読みの方はご存知かもしれませんが、私現在は黒やネイビー、グレーなど寒色系の靴しか履きません。
この当時は茶靴も履いてたんですね、そう言えば。。。
そしてこの靴現在はこうなっています!
染替のサンプルとして黒&ネイビーに変身しました!
これで今の手持ちの服にも合わせられそうです!!
でもサンプルとして染めたのは片足だけなので、今は履けませんが。。。(T_T)
如何でしたでたか?
BROSENTの染替えならお手持ちのスペクテーターを別色のスペクテーターに、単色をスペクテーターにすることも可能な場合があります。
オーダーしないでも楽しむことが出来るので、『これも行けるかな?』と思ったら是非一度ご相談ください!
気軽にスペクテーターを楽しんでください!!
≪染め替え≫
短靴 8,000円(税別)
ショートブーツ 10,000円(税別)
ロングブーツ 12,000円(税別)
※素材や色によっては変更できないものもございます。お気軽にお問合せ下さい。
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。
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