コラム『私と世界の靴vol.18~カルミナ・ミゲール編』

こんにちは、BROSENTの清水です。
カルミナのパリ店の先代店長ミゲール氏と革の染めについてのお話です。
ミゲール氏はパリではパティーヌの名手として有名でした。
また大のライカフリークで、私の写真の師匠でもあります。

 

本間『ミゲールさん懐かしいですね!』
清水『会ったことあるっけ?』
本間『ありますよ!同時開催でイベントやらせてもらいました。何か外人さんのゲストが珍しいのか皆ミゲールさんの方ばかりに行って凄い暇だったの覚えています。。。( ノД`)シクシク…』
清水『そ、そうだっけ。。。(;^_^A』
本間『そうですよ!でも良い人でしたね?』
清水『そう!しかもパリの靴業界では有名な人だったらしく、彼の紹介で元ベルルッティやオーベルシーのビスポークを担当していたって言う人と一緒に食事したこともあったな』
本間『へ~!』
清水『で、カルミナ・パリの店は当時カルミナの店では唯一パティーヌをやってる店だったんだ。今もやってるのかな~?』

 

 

本間『これうちと同じ革ですか?』
清水『そうだよ。アノネイ社のベティスのナチュラルだ』

 

 

本間『やっぱり。これ綺麗に色入りますもんね!』
清水『ホントはねウェットブルー(クロム鞣しの鞣し直後の全く色を入れていない革の状態)みたいな色が一番良いんだけど、今のところ入手出来る中ではこれがベストだね。ミゲールのパティーヌをちょっと見てみよう』
本間『興味ありますね~』

 

 

清水『日本に来た時に撮った写真なんだけど、これはうちで言う染替えみたいな感じでやってもらったやつだけど。右がまず最初の工程で、つま先の方だけ下準備してもらった状態』
本間『やり方は?』
清水『うちと同じ』
本間『この工程で手を抜くと後で痛い目を見るんですよね~』
清水『で、下準備が整ったら染料で着色していく。ミゲールも顔料じゃなくて染料を使ってたね』
本間『染替えで顔料使ってるところ結構ありますよね!表面に乗せるだけだから使ってる内に剥げちゃう。あれはお客さん可哀想ですよ!』
清水『そうだな。比較的誰にでも簡単に出来るしな。。。あとミゲールのは単純な染替えじゃないから、この靴の場合はブラウンとグリーンの2色を使って斑を出してた』

 

 

本間『あ、僕も茶の染替えに赤使ったり、色々やってますよ』
清水『そうなの!?それは失礼しましたm(__)m』
本間『これなんかほら!』

 

 

清水『ベル何とかだね。。。(;^_^A』
本間『単色染めよりむしろ簡単ですよ!』
清水『へ~、そうなんだ。。。話を戻して色付けが終わったのが上の写真の左ね』
本間『で、最後がポリッシュ、もといカッコつけてフランス風に言うとグラッサージュですね?』
清水『何でカッコつけんだよ(-_-;)で、完成したのがこちら』

 

 

本間『綺麗じゃないですか!うちのサンプルと色似てますね』
清水『そうだな。俺も習ったんだよ、この時』

 

 

本間『あ、若い!』
清水『それはどうでも良いから。。。作品がこちら!』

 

 

本間『元の色が分からないからあれですけど、見た目は綺麗ですね』
清水『だろ?元の色はミディアムブラウンだったかな?処女作としてはまぁまぁだろ?』
本間『はいはい』
清水『そう言えばこの時のイベントの写真に若かりし頃の本間の写真があったぞ』
本間『うそ!』
清水『見たい?』
本間『恥ずかしいからいいです。。。』
清水『ほれ』

 

 

本間『うわ!若い!人の事言えない!』
清水『あっはっは!ざまぁみろ!では最後に。。。』
本間『ったく。。。でまた恒例の飲みですか?』
清水『ブブ~!今回は違います!』
本間『お!初の展開だ!』
清水『今回はミゲール先生に教えてもらった写真を上手に見せる方法です!』
本間『それって自分の趣味じゃん。。。(-_-;)』
清水『(無視して)まずはこれ』

 

 

清水『風景に生物を入れる!
本間『ほう』
清水『そうするとただの風景にリアル感が出ます。続いてはこちら』

 

 

本間『写真としては何となく良いですね』
清水『ん?良い?そうかそうか』
本間『早く進めて下さい』
清水『すいません。。。これは主役を真ん中じゃなくて、斜め上や斜め下に持ってくるってやり方。そうすることで主役が引き立つんだって』
本間『あ、確かに!これは簡単に使えそうですね』
清水『簡単だから皆さんも是非やってみて下さい!』

本間『最後は何のコラムだか分からなくなってしまいましたが、カルミナ・ミゲールさん編如何でしたでしょうか?次回をお楽しみに!』

 

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