「ブログで靴磨き教室PART9 アニリンカーフは美しい・・・アニリンて?(後編)」

本間です☆

「ブログで靴磨き教室 PART9 アニリンカーフは美しい・・・アニリンて?」の後編で御座います。

 

前編ではアニリンカーフについて説明させて頂いてます。

まだご覧になっていない方は合わせてどうぞ♪➡前編

 

さて、前編で触れた様に非常に繊細で美しい「アニリンカーフ」ですが、デメリットがいくつか有りますよって説明しました☆

 

清水「おい!シミになりやすいとか、色落ちしやすいって・・・あんまり印象良くないんじゃないか?うちの靴絡んでるし・・・」

本間「それだけ聞いちゃうとそうかも💦」

清水「後編で挽回するんだろうな!!」

本間「挽回出来るかな・・・捉え方?価値観?そんな事が必要となるかも・・・」

清水「まぁ確かにな・・・靴の手入れがメンドクサイって思うならセミアニリンの方が有ってるかもな💦」

本間「あんまり大きな変化が出ないから、楽っちゃ楽ですよね💦ムラも出ずらいしセミアニリンの方が」

清水「でもやっぱり見た目の高級感が違うからな(;´Д`)」

 

と、正直どちらが良いの?って事になるとそれこそ「価値観」何かが絡んでくるかもしれません。

 

普段靴のお手入れを滅多にやらないって方はもしかすると「セミアニリン」の方がキレイに保てるかもしれません。

革の変化が出ずらいので履き込んだ時の革の個性があまり強く出てきません。

 

ピュアアニリンはお手入れを怠ると革の中の油分や水分が抜け革の劣化がどんどん進みます。

ただ、定期的にお手入れをする事で革はしなやかになり、光沢感も高まり、発色も独特に変化していきます。

 

良く雑誌やSNSで言われている「革のエイジング」「靴を育てる」と言ったキーワードはピュアアニリンに向けた

言葉だと思います。

 

私はやはりお手入れしながら長く美しく靴を履きたいので「ピュアアニリン」が好きです。

BROSENTの靴もそんな気持ちを込めて染めています☆

 

そんなピュアアニリンカーフのお手入れですが、実際はお手入れが難しい訳では有りません。

専門的になればキリは有りませんが、通常のお手入れにこんなクリームが有るのはご存知でしょうか?

 

 

 

「M.モゥブレィ アニリンカーフクリーム 1000円+税」

 

その名の通り、アニリンカーフ用のクリームです☆

 

このクリームの特徴は、通常の靴用クリームに比べて油分が少なめの配合です。

毛穴がむき出しの「アニリンカーフ」は浸透性が良いのであまり強い油分のクリームを入れると一気に吸い込み

ムラやシミになる事が有ります。

 

その為、油分が弱めに配合されているので適度な保湿力でシミやムラが出ずらいクリームです。

表面に光沢感をしっかり出すことで見た目の美しさを際立たせるのと同時に革の表面を「ベールで守る」

効果もあるので繊細な革のバリア的な役割もしてくれます。

 

また、大きな特徴として通常のクリームは「中性」ですがアニリンクリームは「弱アルカリ性」です。

 

酸性の染料で染めたアニリンカーフに反対の弱アルカリ性のクリームを使用する事で反応し表面の汚れを

軽く落とす効果が有ります。

靴用クリーナーよりも洗浄力は弱いので色落ちが心配なレザーにも使いやすいんです。

 

アニリン染めは特に色が抜けやすい為、ある程度履き込んで色が定着するまでは靴用のクリーナー等を使用すると

汚れと同時に染めた色も取れてしまう事が有ります。

 

その為、「弱アルカリ性」の性質をうまく利用して色が定着するまではアニリンクリームで軽く汚れを取りながら

履き込んであげると染色が強く抜けずにケア出来ます。

 

さらに!この「アニリンカーフクリーム」には定着剤が配合されています。

その為、革に対しての染料の定着を高める効果にも繋がります。

 

「色落ちしやすい」「シミやムラになりやすい」と言うリスクの有るアニリンカーフにとっては最適な効果の有るクリームです。

 

ある程度履き込んで色が定着すればもう怖くない!通常にクリーナーを使おうがカラークリームを塗ろうが

全く問題御座いません☆

 

そこまでの繋ぎとして使ってあげると良いと思います♪

 

 

そんな、デリケートで繊細な「アニリンカーフ」に使用出来るのだから、その他の革に使っても

非常にトラブルが起きずらい!そんな安心感も有ります。

 

その為、「革小物」や「ハンドバッグ」等にも使用できるのが嬉しいですね☆

使いまわしが利くので女性のお客様にも人気のクリームです☆

 

如何でしたでしょうか。

 

前編、後編に渡って「アニリンカーフ」の話をさせて頂きました。ネットで調べてもだいたいが「化学的」な専門用語を使用した

説明になっていてイマイチ理解しずらい・・・そんな革ですので何とか科学的な事は出さない様に頑張ってみました・・・

 

が、結果「酸性」だの「アルカリ性」だのって言葉を使ってしまいました・・・

 

簡単に説明すればこうですかね。

「アニリンカーフクリームは靴以外にもハンドバッグやお財布等いろいろな物に使えます。軽い汚れ落としの効果と防水効果(耐水効果)も有って、尚且つツヤも出ますしシミになりにくいクリームなので安心して使えます!定着剤も入ってるので使ってると色落ちもしずらくなりますよ☆1つ持ってると使いまわせるので便利なのでオススメです☆」

 

どうでしょうか💦便利な気がしません?そんなお話で終わらせて頂きますm(__)m

長文読んで頂いて有難う御座いました(^o^)

 

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