ブログで靴磨き教室 PART9 アニリンカーフは美しい!・・・アニリンって?(前編)

本間です☆

 

久し振りの連載ブログ 「ブログで靴磨き教室」PART9です☆

さぁ皆さん!久し振りに勉強の時間ですよ( `ー´)ノ

 

清水「久しぶりにやる気になったか( ̄ー ̄)ニヤリ」

本間「まー・・・。ネタがドンドンとマニアックになっていくから次どうしようかな・・・と」

清水「今更気にしてもしょうがないだろ💦もうウチの店のブログは手遅れだろう・・・」

本間「確かに、やたらマニアックなの頼みますよって言われますよね・・・最近・・・」

清水「こうなったら、開き直ってやってしまいなさい(笑)」

本間「じゃあ・・・アニリンなんてどう?」

清水「アニリンか・・・確かに聞いた事は有るかもしれんが実際は何なんだか解らないかもな・・・」

本間「うちの靴もアニリンだし・・・今回はアニリンの話にしましょう」

 

と、言う事で今回は「アニリン」のお話をしましょう☆

 

そもそもアニリンって?と言う所から☆

 

アニリンとは!「酸性の水性合成染料の事です!!」

 

ん?((+_+))・・・???

 

いきなりそんな事を言われても何のこっちゃ???ですよね💦

 

え~・・・と言う事でアニリンとは染料なんですが、アニリン染料の中でも「ピュアアニリン」と「セミアニリン」と2つに分けられています。

 

ピュアアニリンは染料のみで仕上げるので、革が持つ「毛穴」などがしっかり残り「風合い」も最大限に活かせます。

一言で言えば革の風合いがダイレクトに出てしまうので素材感の誤魔化しが利きません。

その為、きめの細かい高級レザーに使用される染め方です。一目見て、そのツヤ感や素材感は明らかに違います。

発色も透明感の有る自然な仕上がりになります。

 

セミアニリンは染料の中に若干の「顔料(塗料)」を混ぜて革を染めます。

その為、顔料(塗料)がある程度の部分を隠してくれるのであまり上質な革じゃなくても変な話、少々誤魔化せちゃう。

見た目も、決して悪くは無いのですが革の持つ素材感を潰してしまっている感が出ます。

茶色の靴なんかでもこのセミアニリンの革を使用していると「ムラ感」も無く単色で仕上がります。

良く言えば「堅実」 悪く言えば「個性が無い」と言った所でしょうか。

 

下記の画像を見ればどちらがどっちか解りますよね♪

 

 

セミアニリン仕上げ
セミアニリン仕上げ
ピュアアニリン仕上げ
ピュアアニリン仕上げ

上記の事から「ピュアアニリン」を使用した革の方が金額もお高くなっています

誤魔化しが利かない分、上質な革の良い部分を選んで使わなきゃならない為、高価になるんですね☆

 

BROSENTのオーダーシューズも「基本レザー」としてフランスの高級レザー「アノネイ社」のカーフを使用しています。

 

国産カーフもご用意が有りますが、やはりアノネイに比べると少々粗さが出るのでせっかく染めをご希望されるのならば

私は「アノネイ」をオススメ致します。

 

オーダーについての詳細はコチラ

 

 

最終仕上げにはクリーム等を使用しますが、ベースカラーは100%染料で染めてます。

 

その為、その革が持つ「毛穴」「肌質」がダイレクトに出るので非常に個性的で美しい仕上げとなります☆

 

 

解りやすく説明しようとすればするほどに話が散らばりました・・・m(__)m

 

最後にまとめとして💦

 

アニリン染めカーフとは「水性の染料で染めた革」の事です。

100%染料で染めた「ピュアアニリンカーフ」とは例えるならば「水彩画」の様な繊細な色表現を感じる事が出来ます。

革の素材が良くないと活かす事が出来ない事から高級レザーとして扱われています。

美しい靴や鞄、ハンドバッグには美しい革が有ってこそ生まれるものです。

 

非常に繊細な仕上げが施された革の為、一般的な革に比べると「シミになりやすい」「色落ちしやすい」と言ったデメリットも有ります。

ただ、それらは革製品にとっては常について回る事です。

しっかりと、お手入れをすればその美しさは数倍、数十倍にも増していきます。

 

セミアニリン仕上げでは中々感じる事が出来ません。

 

次回はそんな繊細な革「アニリンカーフ」のお手入れについてご紹介します☆

 

次回のお勉強の時間をお楽しみに♪

 

 

BROSENTでは「革靴の染め替え」「メンテナンス」「修理靴」を郵送でも受け付けております。

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