こんにちは、BROSENTの清水です。
さて本日はかなりマニアックな話になります。
ただし!これを読めば貴方はブーツに関してはまず何処へ行っても恥をかく事は無いでしょう!
それほどどうでも良い(!)お話です。
では早速いってみましょう。
メンズのメジャーなアンクルブーツはほぼ3型と言っても過言ではないと思います。
まずはシューレースの付いたチャッカブーツ。
サイドがエラスティックになっているサイドゴアブーツ。
足首をベルトで止めるジョッパーブーツ。
以上の3点です。
今回はこれら、チャッカ、サイドゴア、ジョッパーについて1つずつお話していきます。
まずはチャッカブーツから。
定義は外羽根式のアンクルブーツで、2~3組のはと目を持つ物、でしょうか。
チャッカとはポロ競技の競技時間の単位のことです。
たまに乗馬用の靴と勘違いされている方もいますが、ポロは乗馬用のブーツで行います。
恐らくは競技終了後に選手が履いていた、脱着しやすい短めのブーツが元になっていると思われます。
ところで皆さんジョージブーツと言う名前を聞いたことありませんか?
聞いたことがある方はちょっとだけマニアックです。
このジョージブーツ形はチャッカブーツにそっくりです。
定義は外羽根式のアンクルブーツで3組のはと目を持つ物。。。です。
では何がチャッカブーツと違うのでしょうか?
写真を見比べてみて分かりませんか?
正解はカットの高さです。
ジョージブーツの方が少し高いのです。
ジョージブーツは元々ジョージ6世(かのウィンザー公の弟君)がイギリス海軍に作らせた将校用のドレスブーツで、ジョージ6世がパンツの裾から紐が見えるのを好まなかった為カットが少し高くなったそうです。
また同じ形のブーツにデザートブーツがあります。
これもまた形がそっくりですね。
定義は同じく外羽根式のアンクルブーツで、2組のはと目を持っています。チャッカやジョージと異なり、ソールはクレープ、またはラバーソールと決められています。
これは第2次大戦中イギリスのクラークス社のネイサンクラークが北アフリカ戦線に赴任中に見つけたブーツらしいので出仕がまた異なるようです。
ただし英国ビスポーク界の勇John Lobbではチャッカブーツの事をLace Jodhpurと呼んでいます。
ジョッパーブーツは歴とした乗馬用のブーツです。
先程乗馬用ではないと書きましたが。。。謎です。
またJohn Lobbではややカットの低いチャッカのことをHilo Bootsと呼んでいます。
Hiloと辞書を引いてもハワイの町の名前しか出てきません。
アメリカの俗語でショベルカーの意味があるそうなので、羽根のカットのデザインから来ているのか?
スペイン語では糸を指すらしいですが。。。
日本人の職人さんの名前でしょうか?
謎です。。。
続いてはサイドゴアブーツです。
ビートルズが履いていたことでも有名で、チェルシーブーツとも呼ばれます。
チェルシーブーツって呼ぶとちょっと通っぽいです。
また坂本龍馬が履いていたのもサイドゴアブーツだと言われています。
元々は19世紀前半にヴィクトリア女王の為に作られたレディースのブーツでした。
ゴムの加硫法がチャールズ・グッドイヤーによって開発されるのが、1839年らしいのでその後だと思われます。
この脱ぎ履きが楽で、フィット感が柔らかいこのブーツを大変気に入ったのが夫君のアルバート公でした。
議会などへ行く際に履いたことで世に広まります。
なのでアルバートブーツとも呼びます。
元々フォーマルな出仕ゆえ、その後貴族などにより乗馬などにも用いられるようになり、ジョッパーブーツと呼ばれることもあります。
ジョッパーブーツ言った場合ストラップとエラスティックの両方を指す場合があるので、ご注意ください。
とは言えレアなケースではありますが。。。
そして最後にジョッパーブーツ。
『ジョッドパーが正しい!』と言う方もいらっしゃいますが、元々英語を強引にカタカナにしているので、どちらでも良いと思います、私は。。。
定義は足首周辺をベルトで固定するアンクルブーツ、でしょうか。
元々はインドのジョドプールと言う地域で履かれていた乗馬用のズボンをイギリス人が改良したマチが広く裾すぼみの乗馬パンツ(私の世代でいうボンスリ)をジョッパーズと言って、それに合わせる靴として開発されたのがジョッパーズです。
通常乗馬で使用する場合はチャップスと呼ばれる革や布で作られた脛当てとセットで使用することが多いようです。
如何でしたでしょうか?
由緒正しきブーツたち。
オンオフ兼用で使える便利なアイテムなので、是非1足持っていたいところです。
BROSENTでは現在チャッカブーツが素材変更の為格安で販売しております。
是非ご覧になりにいらっしゃて下さい!
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