こんにちは、BROSENTの清水です。
大きな靴のそれは恐ろしい弊害については以前ちょっとお話しました。(まだお読みでない方は⇒『こちら』をどうぞ)
小さい靴は痛くなるのですぐに気づくことが多いですが、大きい靴は直ぐにはっきりと影響が出る訳ではないので気付かない人が殆どです。
SNSなどで足元の写真を載せている方を多く見かけますが、『多分大きいな~。。。高い靴なのにもったいないな~。。。』と言う方が結構いらっしゃいます。
今回は『ちょっと大きくて踵が抜けるんですけど。。。』についての対処法についてのお話です。
ご来店されたお客様の靴を見て『ちょっと大きそうだな~』と思い尋ねてみると、まず大概の方が『実はそうなんですよ。。。。』とお答えになられます。
『なら何故調整しない!!』とこちらとしては思うのですが、皆さん意外と調整できることをご存じないようです。
そこで改めて。。。
『靴は履いた後でもサイズの調整が可能です!!』
すっきりしました!
では詳細です。
BROSENTではこんな物をご用意しています。
真ん中のジンベイザメみたいな物がそれです。
実はこれヌメ革のインソール。
価格の高騰や、品質安定の難しさから今では作っているところさえ少なくなった代物です。
では何故BROSENTではそんな面倒なものを別注してまで作ってもらっているのか?
それはサイズ調整を行うにあたり、加工、加工後の影響など全てにおいてベストな選択だと考えているからです。
まずこの形状。
とても靴のインソールには見えない不細工な形をしていますが、これはあらゆるインソールの形状に対応できるようにするためです。
ヌメ革のインソールは靴のインソールに合わせて切って使用することが出来ます。
最初からインソールっぽくしてしまうと、靴の形状によっては対応できなくなることがあるのです。
その為こんなジンベイザメのような形状でわざわざオーダーしているのです。
続いては素材について。
わざわざヌメ革にしているのにも訳があります。
『吸湿性が良いからでしょ?』
それも理由の一つですが、最大の理由はそれではありません。
最大の理由は馴染みが出るからです。
特にグッドイヤー製法の場合、そのメリットとして『履いている内にインソールが自分の足型になってくる(=フットベットと呼びます)』というものがあります。
ブラスチックや化繊のインソールではこのフットベットが付かないのです。
革と言う素材とこの厚みがないとフットベットは付きません。
ですから敢えてヌメの中敷きを仕入れているのです。
またインソールが厚くなったような状態になるだけなので、履き心地もほぼ今まで通りの状態と保てることが出来ます!
更にBROSENTの靴の場合インソールの型紙から抜いて加工するので、完璧にジャストサイズではめることが出来ます。
他メーカーの靴でも頑張って調整するので、ご安心ください!
他にも踵やタン(甲部)にパットを入れて調整する方法などもあるので、お手持ちの靴で『ちょっと緩いんだよな~』と言うものがあったらぜひお持ちになられてください。
びっくりする位履き心地が改善されますよ!
「来店が面倒。。。でも見てもらいたい(;^_^A」と言う方は、当サイトで『簡易フィッティ具判定』と言うサービズも行っているので、是非ご活用ください。
≪大きな靴のサイズ調整のメニュー≫
インソール調整(両足) 1,500円+税 ※加工料サービス
腰裏パット入り革あて(片足) 3,000円+税
タンパット(片足) 3,000円+税
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。
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