人気?の連載企画、今回はイギリスのジョン・スペンサーのお話です。
ジョン・スペンサーと言ってもよほどの靴好きでないと分からないかもしれません。
かつてG・ロッドソンと言う靴好きの間では伝説ともなっている幻のブランドを生産していたメーカーのオリジナルブランド。
それがジョン・スペンサーです。
興味があったらお付き合いください。
清水『昔イギリスにテクニックっていうメーカーがあったの知ってる?』
本間『聞いたことないですね~』
清水『ジョン・スペンサーって名前で靴出してたからね。当時働いてた店でオリジナルを作ってもらってたんだ』
本間『ありましたね。イギリス製のオリジナル。あれそこで作ってたんですか!?』
清水『そう。じゃあG・ロッドソンてブランドは知ってる?』
本間『昔ありましたね!コンビとか癖のあるやつですよね?』
清水『そうそう。1980年代にフランス人のジェラール・セネって人がプロデュースしたブランドで、60~70年代の映画スターをイメージしたデザインが一部のマニアには人気だったよね。で、それを生産してたのがテクニックだったんだ』
本間『へ~』
清水『そのテクニックが1990年くらいに倒産しちゃって、G・ロッドソンも無くなっちゃったって訳。』
清水『で、2000年頃かな?テクニックで働いていたダグラス・ポープって人がブランドや設備を全て買い取って、スペインやポルトガルで靴を作ってるから見てくれないか?って話を持ち掛けられてね。「G・ロッドソン出来る?」って聞いたら、「ネームは使えないけど出来る」って言う訳よ』
本間『会いに行ったんですか?』
清水『もちろん!「仕事はフェイス・トゥ・フェイス」ってのが持論だからな!会いに行ったのは何とイギリスの自宅!』
本間『自宅行ったんですか?』
清水『言っただろ。生産はスペインやポルトガルだって。だから事務所は自宅だったんだよ』
本間『あ、なるほど』
清水『そこで当時のデザイン画とか見せてもらってさ。あれやろう、これやろうと。。。』
清水『で、完成したのがジョン・スペンサー・ハリウッドコレクションって訳』
本間『ぽいですね~』
清水『ぽいって言うかそのままだからね~』
本間『クウォリティ的にはどうだったんですか?』
清水『作りや革はテクニック時代の方が良かったかな、ぶっちゃけ。でもその分価格も安かったからコストパフォーマンスは悪くなかったと思うよ』
本間『そこは譲れないですね』
清水『当然だ。ぼったくったことなんかないぞ、俺は!。。。多分。。。原価に対しての利益率で。。。』
本間『はいはい。今回もかなりマニアックな内容でしたが如何でしたか?自称ぼったくったことのない清水が作った渾身の靴BROSENT。ぜひ一度足入れだけでもしに来てくださいね!宣伝でした!』
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