コラム『新作のご紹介~チャッカブーツ(アリス)登場』

こんにちは。。。BROSENTの清水です。

大分涼しくなってきました。皆さん衣替えはお済みになりましたか?
もう少しでブーツの出番もやって来そうです!
と言う訳で、BROSENTにも新しい靴が登場です!

モデル名はAlice(アリス)。
何故アリスか?。。。特に意味はありません。。。何となくです。。。(-_-;)
因みにBROSENTの靴のモデル名は全てイギリス女性の名前から取っているってご存知でしたか?
男ですから女性に『素敵な靴ですね』の一言くらいは言ってもらいたい!と言う理由で敢えて女性の名前にしてみた次第です。

デザインはチャッカブーツ。
秋冬に備え新作としてブーツを作ろうとなった際、レースアップやチェルシー(サイドゴア)なども候補に挙がったのですが、流行に左右されない普遍性と言う点でチャッカに決めました。
レースアップやチェルシーって意外と流行り廃りがあるんですよね~。。。(;^_^A

では簡単にチャッカブーツの定義と由来をご紹介しておきましょう。
2つ、ないし3つ鳩目(紐を通す穴)の外羽根式で、踝が隠れる程度の高さを持ったブーツ、をチャッカブーツと呼びます。
デザートブーツもチャッカブーツの1種となります。

チャッカ=Chukka、Chukkerとはポロ競技の時間の単位の事で、1Chukkaは7分30秒です。よく『チャッカブーツはポロ競技用の靴が由来』と書かれていますが、多分違います。ポロは馬に乗って行うスポーツですから、靴は乗馬用の靴(ライディングブーツやジョッパーブーツ)が履かれていたはずです。恐らくポロ競技者が試合後履いていたという脱ぎ履きの楽なカジュアルブーツが由来になっているのだと思います。ですからイギリスの老舗メーカーでは今でもチャッカブーツの事をジョッパーブーツと呼んでいるところもあります。

 

また3つ鳩目でカットがチャッカよりやや高いブーツをジョージブーツと呼びます。チャッカブーツがポロ競技に由来したカジュアルブーツなのに対し、こちらは将校用のドレスブーツを由来とされており、ドレッシーなブーツとされています。デザインはほぼ同じなので現在ではどちらもチャッカブーツと呼ばれています。

では新作Aliceを見てみましょう。

 

鳩目は最も典型的なチャッカとされる2鳩目。
『2つ鳩目以外はチャッカじゃない』と某英国人デザイナーさんが仰ってました。
因みに丈はサイズ7.0で約14cmとこちらも典型的なチャッカブーツの丈となっています。

 

側面のステッチは特徴的な鋭角にしました。
カジュアル用のチャッカをドレスっぽく使用しやすいよう、シャープな意匠な印象に見えるようにしました。

 

後ろから見るとこんな感じです。

見て下さい、このグラマラスな後姿を!
ですがこれ見た目が良いってだけではありません。
この曲線が踵回りの抜群なフィット感を生み出しているのです。

更に寄って見ると。。。

 

履くと見えなくなる履き口の補強パーツ。
通常あまりデザインされるところではありませんが、折角なんでスペード型のパーツを採用しました。
見えない所にも気を配る、それこそが真のお洒落さんです!

如何でしたでしょうか?
見た目と履き心地を両立したこのAlice!
是非一度店頭でご覧になってみて下さい!
因みに黒のカーフはレディーメイドでも販売していますので、詳しくは『レディーメイド』をご覧ください!

 

 

 

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